猫額洞の日々

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2013年 07月 25日

フレドリック・ブラウン「エド・ハンター ミステリ」3・5・6巻

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~07月24日より続く

 近刊と記されているだけの「Compliments of a Fiend」が第4作
なので、3巻「月夜の狼」、5巻「死にいたる火星人の扉」、6巻
「消された男」、となる。

 教養小説の匂いは第3巻「月夜の狼」でも感じられる。母を早く亡くし、
父親も十代の終わりに亡くした主人公、エド・ハンターは、父方のアム
おじを父親代わりに大人になって行く。

 ここで、第2作「三人のこびと」を読み直すと、説得力(?)が増し
そうなのだが、ハンサムな青年になったエドは巻毎に様々な恋愛をする。
 彼が惹かれる女性ひとりひとりが、彼の成長を促す存在であるように
読める。

 「月夜の狼」で私立探偵見習い中のエドの依頼人である女性は、
彼より年上だがまだ若く、やり手で夫もいるが、エドを誘惑する。
 調査地で知り合った若い女性も、じつは人妻で、彼はどちらの
女性とも深みにはまらないよう努めなければならない。
     (創元推理文庫 1985年10版 J)

 「死にいたる火星人の扉」では、若くて美人の姉妹が依頼者になる。
エドはもう探偵見習いではなく、アムおじさんとふたりで探偵事務所を
営んでいる。タイプが下手なので臨時に雇った速記のできる女性タイピ
ストは、
<中肉中背のブロンドで、いい女だ。濃い色のべっ甲ぶちの眼鏡を
 はずしたら、もっときれいに見えるだろう。>(p88)
 ステノグラファとして優秀なだけでなく、エドとアムおじに頼まれて、
被害者が勤めていた会社に就職し、事情を探る女探偵の役目も果たす。
 このまま私立探偵トリオになる展開もありだが、基本は青年が父親
代わりのおじの助言やからかいを受けながら成長する物語だ。彼女は
もう登場しないようである。
     (創元推理文庫 1975年10版 J)

 「消された男」ではエドも20代半ばになっている。女性にもてる質
なので、横領犯の若い娘を調べる役割を受け持つ。
 彼はトロンボーン、彼女はピアノをやるので、一緒にプレイしよう、
ということになる。
      (創元推理文庫 1991年9版 J)

 1963年刊の第7作にして最終巻「パパが殺される!」では、結婚して
家庭人になってるのかしら?

07月27日に続く~





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by byogakudo | 2013-07-25 18:10 | 読書ノート | Comments(0)


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