2013年 07月 30日

ハロルド・Q・マスル「霊柩車をもう一台」読了

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 すでに何冊かホームページには出しているけれど、読むのはこれが
初めてのハロルド・Q・マスルだ。

 ニューヨークの弁護士、スカット・ジョーダンに秘書のクラリス・
キャシディ、私立探偵、マックス・ターナーの三人で事件の解決に
当たる、というと、ペリイ・メイスンもののニューヨーク版みたいだが、
趣きはまったく異なる。
 秘書のキャシディがデラ・ストリートとはかけ離れたタイプなので。

 スカット・ジョーダンがかつて雇われ後を引き継いだ弁護士事務所に、
先代のときから勤めていた、有能な秘書である。
< もっと事務所の飾りになる美人を探すことは、わけなかったろう。しかし
 能率とか忠実とかいう点では、彼女以上のものはあるまい。彼女は経験を
 積み、聡明で、しかも企画力のある秘書という、実に稀に見る便利な存在だ。>
(p32上下段)
 雇い主であるジョーダンに対しても遠慮のない口をきく。
<時々ぼくの敗北を思い出させることは、ぼくの不滅の精神のために多分
 よかろうということを、知っているわけだ。>(p32下段)

 女の魅力ではなく性差のない能力で生きていく、なかなかの女丈夫で、
主人公の頼りになる片腕だ。理想の女性像のひとり、ではないだろうか?

     (HPB 1961初 VJ無)

 彼女がいかすので、「ビッグ・マネー」(HPB 1963初 VJ無)を持ち帰った。





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by byogakudo | 2013-07-30 15:35 | 読書ノート | Comments(0)


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