猫額洞の日々

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2013年 09月 14日

「森秀貴・京子コレクションによる現代版画展」

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 介護事務所所長にしてモダーンアーティスト、モダーンアート・
コレクターである森秀貴氏が、奥様の森京子さんとともに集められた
現代版画コレクション(の一部)300点を、お住まいのある三鷹市に
寄贈された。

 三鷹市美術ギャラリーで、
今日9月14(土)〜10月14日(月・祝)までが前期、
11月23日(土・祝)〜12月23日(月・祝)までが後期と、
二度に分けて、瑛九から藤江民までの版画作品が公開される。
 コレクションには日本のモダーンアーティストだけでなく、ジョン・
ケージやナム・ジュン・パイクも含まれる。

 内覧会とレセプションが昨日9月13日(金)。森氏から動員をかけら、
いえ、お招きを受けたので調香師・Lを誘い、三人で三鷹に行った。

 三鷹市美術ギャラリーに行く前に、近くのぎゃらりー由芽(ゆめ)
「森秀貴・京子コレクション展_ハンス・ベルメールの版画等_」に行く。
 前に伺ったときと、入り口が反対側になっている。中に入り振り返ると、
広いガラス戸越しに見える樹木が、クリムトの風景画みたいですてきだ。

 ベルメールの銅版画「道徳小論」全10点を堪能する。
 備えつけの虫眼鏡でじっくり丁寧に見る。黒い線と薄いピンクや緑の線
との違いが鮮明で、二次元の豊かさが味わえる。
 三人揃って虫眼鏡をかざして覗きこむ姿を外から見たら、何をしてるんだ
と怪しまれることだろう。ベルメールにふさわしい鑑賞法ともいえるが。
 こちらは9月22日(日)まで、木曜休廊である。

 三鷹市美術ギャラリーへ。6時オープン。森ご夫妻に挨拶して、早速、
拝見する。額装してない作品が多いので、マスク着用である。

 レセプションが始まる。森秀貴氏が挨拶の中で、彼のシルクスクリーンの
恩師・岡部徳三氏に言及した折、思いがつのり声を詰まらせる。

 長い時間をかけて出来上がったコレクションである。コレクション事始めを
伺ったことがあるが、森氏がシルクスクリーンの刷師であった頃、ギャラの
代わりに作品をもらうことが始まりで、他に欲しい作品が見つかったら交換し、
少しずつ集まったそうである。
 「わらしべコレクションなのね」と、思わず口の悪い感想を述べてしまったが、
彼の生きた時間とともに集まった漂流物(作品群)が、三鷹市美術ギャラリー
という港を得たのだ。
 ほんとによかった。おめでとうございます。

     (2013/09/13(金) 於:三鷹市美術ギャラリー)


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by byogakudo | 2013-09-14 13:14 | アート | Comments(0)


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