2013年 12月 21日

マイクル・コリンズ「虎の影」読了

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(~12月19日の続き)

 1970年前後のアメリカの映画やミステリには、ヴェトナム戦争の
影が差している。1972年刊のマイクル・コリンズ「虎の影」も、
ヴェトナムの影に被われる。

 多民族国家アメリカを肯定しようと、アジア人が多く登場するし、
アジアを好意的に理解しようとする姿勢が見られるのだけれど、
東アジアも南アジアも同じ仏教圏だから似たようなものだと解釈
しているのか、日本人が読むと、どうも妙な気がする。好意的だ
けれど、結局、オリエンタリズムではないかしら。
 と、サイードは眺めたくらいなのに、こんなこと言っちゃって
いいの?

 細やかさのない人道主義者って困った存在だが、アメリカ人は
本気で自分の善良さを信じて行動する、ように見える。やれやれ。

     (HPB 1980初 帯 VJ無)





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by byogakudo | 2013-12-21 13:23 | 読書ノート | Comments(0)


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