猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2013年 12月 22日

アンドリュウ・ガーヴ「ギャラウェイ事件」読了

e0030187_1542348.jpg












 昨日アップするのを忘れていた今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄 

 寒くてとうとう風邪を引いてしまった金曜日、市販の風邪薬で
ぼーっとしながら一日中アンドリュウ・ガーヴ「ギャラウェイ事件」
を読んだ。読むにしたって、暖かくして横になって読めばいいものを、
何しろぼーっとしてたので、起きて椅子に座ったまま読み終える。
 かなり面白がれたから、だけれど。

 ロンドンの新聞記者が仕事でチャンネル諸島に行く。そこで知的な
美人と知り合うが、彼女は突然姿を消す。ロンドンに戻って彼女の
行方を探すのが、導入部。
 次いで彼女の失踪の謎が明かされる。彼女の父親はペンネームを
ジョン・ギャラウェイというミステリ作家で、剽窃した相手を殺した
と見做され、死刑判決を受けたのである。ここから「ギャラウェイ事件」
が始まる。

 状況証拠は不利なものばかりでも、彼女は父の無罪を信じて疑わない。
彼女を恋する記者は、持ち前の取材力で真相を探ろうとする。
 彼女みたいに無罪は信じられないのだが、良い結果でも悪い結果でも、
彼女のために事実を明らかにしようとする。
 彼と彼女の間に交わされる、「こうも考えられる」という、いわば推理
合戦を面白がるミステリだ。

 室内での討議だけでは読者が退屈だろうと心配したのか、或いは
イギリスのミステリには冒険小説性が欠かせない、伝統のせいなのか、
最後に廃坑の落盤事故からの脱出シーンがある。

 地味で着実な書き方の、イギリスらしいミステリ。

     (HPB 1959初 VJ無)





..... Ads by Excite ........
 
[PR]

by byogakudo | 2013-12-22 15:42 | 読書ノート | Comments(0)


<< ギャビン・ライアル「本番台本」読了      マイクル・コリンズ「虎の影」読了 >>