猫額洞の日々

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2014年 01月 05日

鈴木創士氏のコラム「第46回 アルトーのスリッパについて その2」/久生十蘭「魔都」読了

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 2014年は実質、鈴木創士氏の現代思潮新社のコラム
「第46回 アルトーのスリッパについて その2」から始まる。

 年末年始を久生十蘭「魔都」で過ごす。2段組み全集本を
抱えて寝床で読むのがきつくなったようだ。文庫版のときは
かなりな速度で読んでいたのに、今回は年が明けても大晦日の
シーンだったり、日付通りに読んでみるプランはうまく行かなんだ。

 初出は「新青年」1937年10月号から38年10月号だそうだが、
第1回が掲載された号は「特輯戦争と日本」を謳い、戦時色露わ
である。そんな中、1934年末の出来事という設定で、エロ・グロ・
ナンセンスの風潮をちりばめた「魔都」の連載が始まる。戦争の影は
射しているが、まだ辛うじて平和に近い頃のお話、として。

 むかし読んだときは、なんにもそんなことは考えず、ただスピーディで
かっこいいミステリと思っていた。いやな感じが満ちてきた当節読み直すと、
こういう形の抵抗もあるのか、と思う。
 「従軍日記」が出ていたことも知らなかった。読もう。

     (「久生十蘭全集 1」 三一書房 1978年4刷 J)





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by byogakudo | 2014-01-05 15:20 | 読書ノート | Comments(0)


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