猫額洞の日々

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2014年 01月 22日

チャイナ・ミエヴィル「都市と都市」/トマス・チャステイン「パンドラの匣」併読

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 併読と書いたけれど、じつはチャイナ・ミエヴィル「都市と都市」
(ハヤカワ文庫 2012年3刷 J)にメゲて、トマス・チャステインに
手を出した。

 「都市と都市」の話が動き出すまでの入りづらいこと、かなりな
ものだ。都市の名前がベジェルとウル・コーマ、オルツィニー。
人名がバルドー・ナウスティン、シュクマン、リズビェト・コルヴィ、
シュシキ、ブリアミフ...。東欧系だろうか、名前の響きにメゲる。

 『第4章』の、
< 雨になっていた。マンションのすぐ外にあるキオスクに貼られた
 "フラナ"の手配書が、濡れて軟らかくなり、しずくを垂らしている。
 誰かが光沢紙でできたバルカン・テクノのライブちらしをその上に
 貼りつけたので、彼女の顔の上半分が隠されてしまった。>(p57~58)
__バルカン・テクノ? 本当にあるのか。もし実在するとしたら、きっと
佐藤薫氏辺りが音源をお持ちだろう。
 寝る前に読むと目が覚める。

 大好きではないが、気にならずに読めるのがトマス・チャステイン。
「パンドラの匣」がマックス・カウフマン・シリーズの第一作だそうで、
登場人物紹介が、わりと丁寧だ。先日の「マンハッタンは闇に震える」
だと、そのまま映画化できそうに(?)人物は着ている服の紹介で説明
されている。
 「マンハッタンは闇に震える」では簡単に記される、カウフマン次席警視
/16分署署長が妻と愛人双方をそれぞれ大事に思い、愛する理由がきちんと
書かれている。妻も愛人もカウフマンも、みんな大金持ちだから成立してる
だけじゃん、と言ってしまうと話が続かないので、読者は事態を承認せざるを
得ない。

     (HPB 1978初 帯 VJ無)
 





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by byogakudo | 2014-01-22 21:20 | 読書ノート | Comments(0)


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