2014年 03月 04日

小皇帝たちへ

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 ニュースはTVで見るだけ、またはwebペイパーで読むひとの方が
多くなっているだろうが、紙の新聞の良さは平面性にある。広げた
新聞を落っことしそうになって、読むつもりの記事の裏面を読んで
しまい、それが自分に取って重大な記事であったりする可能性は、
紙媒体だから起こりうることだ。項目主義のTVや電子版新聞では、
興味の範囲から離れられない。むしろ自分と同じ意見ばかり探して
小皇帝気分に浸ったりしかねない。パソコンは容易に他者を排除する。

 メールマガジンの読者層に喜ぶ安倍晋三一派や、ヘイトスピーチで
不満を解消しようとする人々にこそ読んでもらいたいブログがあるが、
上記のような理由で、それは望むべくもない。ふん、リベラル気取りが、
と言われるかもしれないが、かまわない。ご紹介したい。

 70代からブログを始め、80代の現在も書き続けられる女性の
「八十代万歳! (旧 七十代万歳)」のカテゴリ<愚かな戦争>や、
聞き書き『96歳の遺言 戦争だけはやっちゃダメ』、あるいは、
特務機関にいたお兄さまを説き伏せて書いてもらった戦中の中国
での記録「日中戦争の中の青春」を読めば、戦争がどんなに不幸な
ものか、少しは想像できるのではないだろうか。

 民間人はまず殺人や強奪・強姦行為の対象でしかないし、弱者が
生き延びるためには他者を押しのけ、ときには殺して生き延びたと
しても、残りの生は後悔に食い荒らされる。
 軍人側だったとしても、殺さなければ殺され、殺人者の余生を生きる
しかない。兵士のトラウマを避けるために近頃は無人兵器を使用するが、
それでも殺人行為の事実は存在する。
 戦争状態が日常になるとは、そういうことだ。

 それでも安倍晋三は、祖父・岸信介が戦犯にならない戦後、日米戦争に
勝利した日本を取り戻そうと願って、せっせと戦後史の書き換えに励む。
歴史改変SFならともかく、気狂いで馬鹿で本気なのが怖い。

 2月22日付け「東京新聞」『こちら特報部』の『デスクメモ』を引用する。
< 「安倍ループ」とでも呼ぶべき仮説が正しければ、安倍政権は安泰
 かもしれない。仕組みはこうだ。経済政策が失敗し、格差や貧困が進む
 (というか進んでいる)。若者の不満が募る。だが、それは中国や韓国、
 公務員への攻撃的な姿勢で回収される。貧困が政権強化の燃料になる
 わけだ。地獄めぐりである。>





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by byogakudo | 2014-03-04 15:17 | 雑録 | Comments(0)


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