2014年 03月 05日
3月の鈴木創士氏の現代思潮新社コラムは、 「第48回 映画館から出るといつも裸足だった」。 ピエール・クレマンティの自伝から引用されているが、 どこか、翻訳を出してくれないだろうか。映画本はいま あんまり人気がないだろうし、クレマンティも大スターと いうわけでもないが、自伝に出てくる映画監督が錚々たる ものだそうなので、そこを売りにして...、お願いします! 単行本「中島らも烈伝」が「ザ・中島らも らもとの 三十五光年」と改題されて文庫で出た。 単行本にはモノクローム写真が多数収められていたが、 文庫版にはジャケットの一枚(中島らもと鈴木創士氏が 並んで坐っている写真)だけ。70年代の色あせたカラーの 色調が切ない。 夢の中では、ひとは30歳くらいのままだ。いま鈴木氏と 会って喋っていても、見ているのは、初めて会った鈴木氏 25、6歳の顔なのは、わたしが時間の外にいるからなのか、 時間の内部に閉じこめられているからか。 写真が一枚の代わりに、他の要素が加わる。音感の良さ・ 正しさがすばらしい鈴木氏の『中島らも一千一秒 前書きに かえて』や『死後の生』、「ユリイカ」2008年2月号での 『砂漠のスカラベ 丹生谷貴志との対談』と、小さく豊かな 文庫版だ。 (河出文庫 2014初 帯 J)
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by byogakudo
| 2014-03-05 12:24
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