2014年 03月 08日

まぼろしの町

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 写真は西新宿で。

 ときどき九州の兄にメールする。ある日ふと、実家の近所に
どんな家やお店があったか、尋ねてみた。両隣やお向かいは
思い出せるが、そこで記憶は途切れ、町並みにならないので、
尋ねたのだ。
 彼の助けで、一軒思い出す毎にさらにその隣の家や店を思い
出し、頭の中に小さな昭和三十年代絵地図ができた。

 また、ふと思いついて、兄の住所をGoogle地図に打ち込んでみた
(兄は実家を改築して住んでいるが、改築後に訪れたことはない)。
以前見たときにはなかったが、ストリートビューが出ている。

 そこにはまるで知らない町があった。
 初めて見る改築後の家は、駐車場の位置だけわかる。道幅は昔より
広くなり、両隣も片側は覚えがあるがもう片方は知らない。向かいも
未知のビル、ここはどこだ!?
 小学校への道順を辿ろうとしても、自信がない。曲がり方はわかる
けれど、風景が違いすぎる。あの昭和三十年代絵地図は、兄やわたしの
頭の中にあるだけなのだ。

 むしろ東京の方に、かつての町や街の断片が取り残されている。
そんな風に思う。





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by byogakudo | 2014-03-08 14:47 | 雑録 | Comments(0)


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