2014年 03月 31日

ジョゼフ・ハンセン「真夜中のトラッカー」読了

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 主人公の保険調査員デイヴィッド・ブランドステッターと「誰もが
怖れた男」で知り合った黒人青年、セシル・ハリスとの恋愛は続いて
いるが、前作での事件だろう、主人公の助手をするセシルは銃撃され、
回復途上である。

 「誰もが怖れた男」で死にかけて回復したデイヴィッドの父は結局、
死亡し、息子に遺産とすてきな家を残す。息子より若い義母が改装した
おしゃれな家に、デイヴィッドとセシルは暮す。若い義母とデイヴィッドの
関係も良好である。
 今回はゲイ差別の問題は表立たない。といっても、要塞のような家に
住むゲイの老人が出てくる。彼はラモン・ノヴァロの恋人だったという
設定。

 「真夜中のトラッカー」は産業廃棄物の問題が主題であるが、『__
かならず本文を読み終えたあとに』とつけ加えられた『訳者あとがき』が
面白い。この作のテーマは<失われた女(母親)>であるという観点から
考察が進む。これを読むためにだけでも、本文を読む価値がある。

     (HPB 1987初 帯 VJ無)





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by byogakudo | 2014-03-31 22:34 | 読書ノート | Comments(0)


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