猫額洞の日々

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2005年 12月 14日

「蠅 ザ・フライ」

(ジョルジュ・ランジュラン 早川文庫 86初帯)の途中。「フランスSFかあ」と疑いを
抱きつつ 訳者あとがきを見たら、フランス生まれの英国人小説家だったので安心した。
フランス・ミステリやSFを、どうも信用していない。

 でも いまいち かしら、やっぱり。「蠅」はよかったけれど、次の「奇蹟」は落ちが
見え見えだし、「忘却への墜落」も同じ欠点をもつ。「彼方のどこにもいない女」は
わりと好ましい。
 物質の原子を分解して再構成したり、原子爆弾もの?だと面白く読めるみたいだ、
いまのところ。今夜は短篇集の後半を読む予定。

 サブタイトルに「ザ・フライ」が加わっているのは勿論、クロネンバーグの
「ザ・フライ」公開に合わせた文庫版出版だからで、58年版「ハエ男の恐怖」は
とても原作に忠実だったと解る。
 「ザ・フライ」はクロネンバーグ・テーマ__変容する人体__に沿った作品で、
原作とはあまり関係しない 別のコンセプトに依っている。映画としては「ハエ男の
恐怖」の、抑圧された性的妄執に とても惹かれるのだが。

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by byogakudo | 2005-12-14 16:23 | 読書ノート | Comments(0)


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