猫額洞の日々

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2014年 04月 10日

セバスチャン・ジャプリゾ「さらば友よ」読了

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 写真は麻布台1丁目の路地にあったオブジェ。

 路地は再開発で失われる、と決まったようなものだ。大地震が
起きて火災が発生したら、ひとたまりもない、という大義名分で。

 だが路地を失い、高層ビルや超高層ビルに建て替えられると、
ご近所づき合いも失われる。国防予算や土建屋予算はあっても
福祉や文化的行為にまわすお金はない国柄で、自己責任と民間の
「絆」利用路線が敷かれた現在、高層ビルや超高層ビルの街並は、
路線の活用を否定するものではないか。ムシがいいっていうか。

 
 前にも書いた覚えがあるが、どっちがどっちか判らなくなるデュオが
わたしにはある。丹羽文雄と舟橋聖一、仏文系と英文系だとは判って
いるけれど、漠然と似たような感触を抱いていた福永武彦と伊藤整__
このデュオは近頃解消して別人の項目に入った。

 新たに気づいたデュオが、セバスチャン・ジャプリゾとジョゼ・ジョバンニ。
で、ジャプリゾの方が好きだ。ジョゼ・ジョバンニ「おとしまえをつけろ」は
中断したままだが、映画の脚本からト書きを抜いたような「さらば友よ」は
最初、なんとなくきざったらしいと感じたけれど読んでいるうちに速度が増し、
「なんとなく、クリスタル」並のスピードで読み終わった。

 スタイリッシュぶってると感じても最後までその姿勢を崩さないので、
読めたのだろう。でも、フレッド・カサックの方がもっと好きだけれど。
 フレッド・カサック、まだ存命。「日曜日は埋葬しない」の復刊希望です!

     (HPB 1969初 裸本)





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by byogakudo | 2014-04-10 12:44 | 読書ノート | Comments(0)


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