2014年 05月 04日

フィリップ・マクドナルド「迷路」読了

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 いま読むから大時代とか古風に感じられるけれど、もしかしてこれは
当時のモダーン・スタイルで書かれたミステリなのかしら?

 殺人事件の裁判での証言記録だけから、休暇中の名探偵ゲスリン氏が
推理する、安楽椅子探偵もの。
 作者のフェアプレイ意識が、読者に推理への参加を促すが、ミステリの
読者は当然、推理教室に参加するものと思いこまれても、無精な読者と
しては困惑する。いや、しないか。するする読み進めるだけの話だ。

 ウィルキー・コリンズ「月長石」みたような物語で、「月長石」の暗さを
愛でる質には猫に小判なので、もったいないことである。

     (HPB 2000初 帯 VJ無)





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by byogakudo | 2014-05-04 21:29 | 読書ノート | Comments(0)


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