2014年 05月 26日

橋本治・内田樹「橋本治と内田樹」読了

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 古本屋を止めたので古本屋の客に戻る。しかしながら病いの途中に
いるので遠出ができない。疲れたと思ったらタクシー初乗り料金で
戻ってこられる距離が、散歩の限度である。(行って帰ってくるのが
散歩、行きっぱなしは行き倒れだ。)

 近くのBOで100円になっていない本を買う。以前なら許し難い行為
だったが、今は読みたければ買って読む。そのうち図書館に通うように
なるかしら。グラシン紙じゃなく、厚手ヴィニルで息ができないほど締め
つけられた本、帯は半分ずつにカットされ見返しにびっちり張りつけられ、
時には前の借り手の誰かがお風呂で読んだのかと思われる、ふやけた紙面に
なっていたりするような本...。
 まあ、基本、読めればいいのだが、グラシン紙と厚手ヴィニルの違いだけ
でも、古本屋は品がいいなあと思う。
 借り手に本を丁寧に扱うことを教えこめれば__最初に貸し出す段階で
本のコンディションをデジタル・データ化しておき、返却時に劣化が見られ
たらペナルティを課すとか、いくらでも対策は考えられる。家庭で躾られない
なら図書館という公的機関がしつければいいじゃないか。__グラシン紙で
充分なのに。

 投薬の副作用でうつろになってるから読んでも、感想文を書くエネルギーが
出ない。それでも何かを読まずにはいられない。こっちの方が病いではないか。

橋本 「参考にする」というのがなくなってから、俺は人が本を読まなく
 なったんだろうなと思うんです。ストレートに自分にとって「わかる、
 わかる!」と言えるような本とか、即効的に役に立つ本じゃないと
 受け付けられないみたいなね。>(p188)

内田 だって日本人って世界で一番本を読むんですから。
 [略]
 内田 今だって全国民が週に二冊ずつ本読むらしいですよ。
 橋本 週に二冊本を読まないと、ていう強迫観念のようなものがある。
 そういう人にも読めるようなものを作っていかなくてはいけないから、
 本の質も変わるのではないですかね。俺の本を週に二冊も読んだら、
 頭がおかしくなる。>(p276)

橋本 みんなクリエイターになりたがるしね。
 内田 エンターテイナーになりたい人が多いですね。[中略]
 「いい観客になりたい」という人はいないのかしら。>(p320)
 __います、わたしの唯一の野心がそれ。

 この対談は2004年冬と2005年春の二回に分けて行われ、単行本は
2008年刊行。
 扉裏に<本書をコピー、スキャニング等の方法により無許可で複製する
ことは、法令に規定された場合を除いて禁止されています。>とある。
スキャナを持っていないので手打ちでブログにノートするのは、どう
なるのか?

 多田進のジャケット文字がむかしあった活字を思い出させる。

     (ちくま文庫 2011再 J)





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by byogakudo | 2014-05-26 21:44 | 読書ノート | Comments(0)


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