猫額洞の日々

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2014年 07月 19日

猪野健治「日本の右翼」まだ1/4弱

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 ローレンス・ブロック「ライ麦畑」を読んだり、「怪盗タナー」
に手を出したりしてるので、猪野健治「日本の右翼」が捗らない。

 日本の右翼がよく解らないのは、やっぱりそうだ。わたしは
天皇制がよく解らない。

 「強いリーダーシップが求められる」とかいうフレーズを時々
耳にしては聞き流してるけれど、なぜそんなものが欲しいのか
理解できない。そんな、あなた任せで、一体どうするんだ、と
しか思わないし。
 それと同じように、国民国家という仮定のもと、天皇をヒエラル
キーの頂点に置き、忠誠を誓いたいという欲望が解らない。スターや
アイドルに対する個人的な思い入れは解っても、幻想の国民国家の
天辺に、ヒトである天皇をカミ視して上置きしなければならない必然性、
あるいは少なくとも必要性はあるのか?

 わたしは天皇制は続いても構わないと思っているが、あくまでも、
祈りの職能集団が立憲君主制的に存在する天皇制として、である。

 現天皇が皇太子の頃、皇居を仕事先として、別の住まいから出かけて
行くことはできないかと考えられていたそうだが(あの猪瀬・元都知事
「ミカドの肖像」で読んだ)、警備がさらに大変になり予算がかかるかも
しれないから、その面では賛成できなくても、スウェーデンの王様並に
扱って差し上げられたら、とは思う。

 国王夫妻がレストランで食事していてもジロジロ見られないし(ボディ
ガードはいるのかしら?)、ある日、街中の駐車場の使用権の順番が
なかなか来ないので、王様なんだし、早くできないかと役所に頼んだら、
順番ですと断られた話を何かで読んで、これこそ理想の立憲君主制の
具体像だと思った。そんなリベラル女郎(めろう)なので__はいはい、
リベラルであることは一つの固着した立場であり、その固定制故に言語
の膠着性を強化し、国家の官僚制の強化につながったりしますね__、
猪野健治による日本の右翼の規定
<1 天皇および国家に対する絶対的忠誠>(p11)なんて言われても、
わたしには解らない。
 それって、誰かに何かにべっとりしがみつくことでしょ? 病的な生き方だ。

<三上卓の起草といわれる五・一五事件の檄文には「国民の敵たる既成
 政党と財閥を殺せ! 横暴極まる官憲を膺懲(ようちょう)せよ! 奸賊、
 特権階級を抹殺せよ!」>(P75~76)
という一節があるそうだが、これは今でも使えるフレーズだ。テロリズムは
ロスが多すぎて戦術的に好まないけれど、敵を明確にするこの一節は悪くない。

     (ちくま文庫 2007年5刷 J)





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by byogakudo | 2014-07-19 22:24 | 読書ノート | Comments(0)


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