猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2014年 08月 07日

楽園のあちら側

e0030187_2194960.jpg












 そう、あまぞんのサイトはほんとに良くできている。スクロールの
手間をかけさせず、一目で何をすればいいかが見て取れ、指示された
手順に従えば、すいすいお買い物ができる。シンプルかつ優秀な作りだ。
(それなのに、「違う本を注文しちゃったので返品したい」などという、
想定外のできごとも起きるのだが。)

 そう、買い手と法人・あまぞんに取っては、すばらしい楽園。しかし
楽園の裏側には?
 そう、楽園の大事なプレイヤーにして目につきにくい担い手、下積み、
奴隷労働者、すなわち出品者がいる。個人の店舗はすでに絶滅危惧種、
個人のホームページは検索欄の遥か彼方、忘れられた辺境に追いやられ、
あまぞんにショバ代とテラ銭を払って細々と(あるいは隆々と盛業中の
方もいるでしょうが)営業を続けるしかない。

 そんな奴隷労働者たちの不満を和らげるため、ガス抜きさせるための
サイトも、あまぞんには用意されている。
 セラーディスカッションという頁がそれ、下段のスレッド毎に開けて
いくと、(本だけではないが本屋が圧倒的に多い)出品者たちの苦痛と
うめき声が聴こえてくる、惨劇のサイトである。

 まあ、実際に出品した経験がないと、ピンと来ない話題かもしれない。
けれども一度でも関わった身には、買い手の楽園が売り手の地獄に化す
グロテスクな舞台を、まざまざと再現させるサイトである。

 あまぞんで何か買うとすぐ、出品者を評価するよう、あまぞんから
メールが届く。上記のサイトを覗いてみれば、少なくとも出品者の
ためにならない評価行為は慎もう、という気にならないかしら?
 具体的に言えば、評価数3は、中立的なプラマイゼロではなく、
明確なマイナス評価になるので、もし良い出品物であり出品者だ
と思ったら、4か5を投じるべきだということ。
 もしわたしが評価するなら4なんて、けちくさいことはしない。
こんなもの、御祝儀相場の5にすると決まったようなものだが、
そもそも評価を促す行為に納得できないものを感じて、メールに
応じたことがない(もし受け取った物がひどかったら、個人的に
出品者に連絡してキャンセルすればいいのだし)。
 なんといえばいいのだろう、グループセラピーに対して胡散臭さ
を感じるのに近い? 買いはしても、それ以上、独占資本の手先と
して使われたくない、という意識が評価行為への参加を拒否させる。

 買い手は御蚕包みな扱いを受け、売り手は自己責任を強調され、
搾取され、楽園の繁栄に奉仕させられる。それがお買い物天国、
あまぞんであると、資本主義について実感的に考えるようになった
のは、まったく法人・あまぞんに参加出品したおかげである。
 日本あまぞんは日本国へ税金はちゃんと支払ってるのかしら、もう?





..... Ads by Excite ........
[PR]

by byogakudo | 2014-08-07 14:46 | 雑録 | Comments(0)


<< これでおしまい      ローレンス・ブロック「泥棒は野... >>