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猫額洞の日々

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2014年 09月 20日

フェティシズム/ビッチ/サノバビッチ

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 ヴァネッサ・レッドグレイヴみたいな骨型の美人、サンディ・デニス
みたような癖のある顔立ち__
Sandy Dennis's screen test for VIRGINIA WOOLF __が基本的に
好きだけれど、何にでも例外はある。

 砂糖菓子みたいに甘く、水分型(気をつけないと太りやすい)の美女、
ドリュー・バリモアも昔から好きだ。監督・出演した「ローラーガールズ・
ダイアリー」で、むち打ち症になった、という設定で首にコルセットを着けて
いた彼女のうつくしさは、フェティシズムがよくわかってると思ったものだ。
(骨型のジュリエット・ルイスが出ているのも、すばらしい。)

 男優も、基本はやせたデイヴィッド・シューリス型が好きであっても__
Favourite scenes from 'Naked' __なぜか反対の太りやすそうなベニチオ・
デル・トロにも惹かれる。両極があって、ひとは落ち着くのだろう。

 web徘徊していたら、ゲイ(レズビアン)のサイトで、エレン・フォン・
アンワースが撮ったドリュー・バリモアにぶつかる。かわいい、うつくしい。
 Drew Barrymore by Ellen von Unwerth for Guess in 1993、前に住んで
いた部屋のトイレットの壁にも、ドリュー・バリモア/エレン・フォン・アンワース
を貼っていた。

 Les BeehiveにはEroticaという項目もある。昨夜からせっせと見ていたが、
視覚としてのエロティシズムやフェティシズムは、ゲイの写真家たちによって
決定されている。彼ら・ゲイの眼差しに女たちも同化し、我が物としたのが
現在のフェティッシュやエロティシズム幻想ではないかしら。 
 ゲイの写真家にとっては、男とあまり変わらない被写体が好もしい。水気と肉が
たっぷりふっくらした女ではなく、体脂肪率の低い、男と外見が似通う女たちが
"美"の規範になったのは、そうとしか思えない。(じゃあ、太った男が好きな男は、
どうなのだと言われても答えを持たないので、それは美意識ではない、少数・特異
な偏愛だということで、屁理屈を押し通そう。)

 また、マドンナというのがずっと理解できなかったのだが、1970年代の美術
モデルをしていたころの写真を見て、なんとなくわかったような気がした。 
 胸も豊かではなく黒髪の地味な若いプレ・マドンナは、ごく平凡な絵のモデル
だが、モデルをすることにより、見られる存在である自分を意識し、メディアと
しての肉体(の変容)を考えるようになったのではないだろうか。
 黒髪をブロンドに染め、先行するエロティックなアイコンに身体ごと変貌させる、
ポストモダーンな存在がマドンナ、ということではないかと思った。だから、贋の
マリリン・モンローであり、フェイクなロリータ・スー・リオンであるのは当然で、
マリリン・モンローの無垢な輝きや華やぎ、スー・リオンの無邪気とコケットリーを
真似てみせる、見せつける存在がマドンナである。
 費用対効果意識が強すぎて、見る者を疲れさせるが、そこまで計算に入れた
存在なのだろう。分かったような気がしたところで、マドンナが好きになったか
と言えば相変わらず興味はないけれど。

 エロティシズムの話に戻ると、セックスにおいて平等はあり得ない。見る者が
見られる者より優位に立ち、支配するかされるかの関係が性的な幻想の基盤で、
これを受け入れないで性的な関係が成立するのか、とても疑問だが、もちろん
これは、個人のひそやかな領域での話である。極私的な場での演劇的コードで
あり、私生活を含む、社会生活の場では平等というコードに沿って行動しなければ
ならない。

 セクシスト爺の類いは、ここがわかってないから、「男女共同参画社会推進議員
連盟」会長・野島善司(自民党・都議)のように、
<「雌鳥が時を告げると、世の中がおかしくなっちゃうという人もいる。いろいろな
 人生観があって、男女共同参画社会ができあがっている。」>__破綻しきった
論理の持ち主であっても、65歳という年齢まで生きて来られるらしい。男だった
から男社会で(及びそれを許すマザコン女社会で)のうのうと生き延びてきたの
だろう。都議以前に何をしていたか知らないが、生きてる資格のない存在でも
男なら許される、というのは、男女共同参画社会推進に大いに差し障りがある
だろう。
 話してわかるとは思えない連中を目にすると、わたしの中のファシズムが
むらむらと蠢く。この手合いは、拉致監禁して去勢した後に解放するしかない
のではないかしらと、ふと考える。男根が彼の思想(って言えるほどのものか?
 ただの思い込みだろう。)の根源だろうから、それを削除すれば、少なくとも
物理的に、思想基盤は奪える。権力を持たないので実行しないけれど、サノバ
ビッチへの対症療法として、どうだろう?

 ビッチ・高市早苗・総務相は性懲りもなく、
<「今後も自然体で[注:靖国神社に]参拝させていただく」>そうで、自然体ねえ、
わたしの大嫌いな言葉のひとつだが、ビッチへの対症療法をまだ思いつかない。
 ペンディングしているとさらにビッチ・山谷えり子・国家公安委員長が、在特会
関係者と5年前に記念撮影していたそうで、大政翼賛・極右・安倍晋三政権は、
ほんとに臆面もなく、あつかましい愚かさを誇示する。

 日本の政治屋たちはみんな、俗流フロイディズムで解釈できるシンプルな頭を
しているけれど、政界のビッチもサノバビッチも、まだ近代の夜明けにでもいる
つもりではないか。時代錯誤ってものじゃない? それとも連中なりに近代の
落とし前をつけようというのかしら、第二次世界大戦にじつは日本は勝利していた、
という平行宇宙理論でもって書かれた新しい歴史教科書を若き国民に強要する
ことで?
 





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by byogakudo | 2014-09-20 20:12 | アート | Comments(0)


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