2014年 09月 25日

「吉田調書」と宅間正夫

e0030187_14312596.jpg












 連日、「吉田調書」を載せている「東京新聞」だが、今日の朝刊で、
元・柏崎刈羽原発所長、宅間正夫に「吉田調書」への感想を聞いている。

< 「原発の所長経験者としてひとこと言いたい。私たち現場の電力
 マンは、自分のプラントは死んでも守るという精神をたたき込まれて
 いる。
 [中略]
 この問題は、現場に対する官邸の理解不足を感じる」>

 東電本部の応対のまずさを、宅間正夫はどう考えるのだろう?
 TVカメラの前に出てきては、不得要領なことをもぞもぞ喋ってる印象
しかない東電幹部(? パシリではなかった筈)だったが、現場を知ら
ない彼らが政府との間に立つことで、伝言ゲームめいた悪循環が始まった
のではないか。

 故・吉田昌郎・福島第一所長の調書によれば、消防庁(あの数日間に聞いた
中でいちばん説明が明確で、ほっとしたものだが)の放水も含めて、上からの
放水は何の役にも立たなかった、という。
< 「セミの小便みたいですね」>

 非常事態が連鎖して何か手だてを打とうとすると、次の大事故。対処計画の
組み替えからやり直し、足の踏み場のない現場の片づけをするにも、立ち入れ
そうもない放射線量の中に入らなければ始まらなかった。

 今でも実質は、水をかけて冷やし続けるしか対処できない原発事故現場で、
もしまた大地震が起きたら、どうするのだろう。原発を再稼働したら発生する
使用済み核燃料の問題に対処方法はないのに、宅間正夫は、
<「個人的にはエネルギー問題を考えれば原発再稼働は必要で、事故後の
 安全対策でリスクは下がり、深層防護も徹底されつつあると思う。」>

 原子力ムラの男どもは、ウィッシュフル・シンキングというのか、ウィッシュフル・
シンカーというべきか、新興宗教信者のそれに似た信仰を、原発に抱いているようだ。
 もしかして東日本大震災を原発信仰に対する試練とでも考えて、技術力を高め、
システムを微細に調整していけば、原発という神殿を護り抜くことができ、原発安全
神話も続く、とでも思っているのか。気違いだ。





..... Ads by Excite ........
[PR]

by byogakudo | 2014-09-25 19:13 | 雑録 | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2014-09-25 21:50
根は深いですね。
彼らのレゾンデートルなんでしょう。
Commented by byogakudo at 2014-09-26 21:58
人知が自然の力に負けることを認めても、自分の存在を否定する
ことにはならないと、女は思うのですが。


<< シオドア・スタージョン「輝く断...      Iggy Pop / Les ... >>