2014年 10月 01日

ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を読み始める

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 スパイ・アクションやスパイ・ミステリをほとんど読んでこなかったので、
ギャビン・ライアルもジョン・ル・カレも、わたしには目新しい作家だ。
 著名作家は、面白く読める作品を書いているから有名なのだと教えてくれた
のが、ギャビン・ライアルであるし、名前だけ知っていたジョン・ル・カレが、
そうでない可能性はない。

 まだ読み始めたばかりで、物語の前提が提示されただけだ。
 原作刊行が1974年、東西冷戦時代。イギリスの諜報組織内に二重スパイがいる
ようだが、二重スパイをあぶり出す前に調査員が襲われ、ひどい障害が残る。徹底
した内部調査は行われず、結局、メンバーの配置換えでお茶をにごす。

 事故に遭った調査員は仕事を辞め、小学校の教師になる。彼と孤独な小学生との
交流が、チップス先生などのイギリスの学園小説みたいで、うっとりさせる。
 二重スパイ事件はまだ続いている。内部調査を進めようとして、配置換えで役所を
辞めさせられたスマイリーが、外部オブザーヴァとして秘かに呼ばれる。

 ギャビン・ライアルで学習したように、スパイ組織は外務省や警察という、他の
組織と必ずしもいつも利害が一致するわけでなく、互いに牽制したり、あるいは
それぞれの組織防衛のために他を妨害することも、起こり得る。スマイリーの調査
につれて、そんな事態もあるだろうと予想されるが、けして話を急ぐことなく、
このまま、じわじわ、じっくり進んでいきそうで、先が楽しみだ。

     (ハヤカワ文庫 2012新訳版初 J)
 
 競馬に興味がないけれど、もしかしてディック・フランシスも面白いのかしら?





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by byogakudo | 2014-10-01 20:08 | 読書ノート | Comments(0)


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