2014年 10月 21日

ポール・エングルマン「死球(デッドボール)」半分弱

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 緊急用に見つけておいた、だめで元々、文句はいわない、面白かったら、
よかったじゃん、な一冊、ポール・エングルマン「死球(デッドボール)」。
いまのところ楽しんでいる。

 原作は1984年にシェイマス賞__の価値を知らないのだが__受賞だが、
時代設定は1961年夏。ベーブ・ルースの記録を凌ぐ勢いのホームラン・
バッターがいる、架空のニューヨークの球団内外にトラブルが発生して、
元・2Aの二塁手、元・警官、現・私立探偵のマーク・レンズラーが調査を
頼まれる。
 ニューヨークを舞台にするミステリを読み続けているみたいだ。

 著者、ポール・エングルマンは雑誌編集者出身。地の文章も会話も軽妙さを
心がけているようで、なんだか懐かしくなるような軽ハードボイルド・タッチ
である。

 野球の話がたくさん出てくるので、お前に分かるかと心配してくれる友人も
ありそうだが、大丈夫。ショートの存在理由以外は、わたしは野球が分かる。
 先だって読んだ殺し屋ケラー・シリーズのどこかで、インフィールド・フライ
を説明して理解する女はめったにいない、と書いてあったようだが、そのイン
フィールド・フライ(それは何?)とショートがなぜ必要なのかを除いて、分かる。

 野球って、得点に直接結びつくゴールである本塁、それ以外にも得点への
過程にある一塁、二塁、三塁の三っつのゴールがあるので、各塁毎にキーパー
ならぬキャッチャーや内野手が就いているのだと思うが、なぜ二塁の近くにだけ、
ショートというフリーランサーが要るのか? バッターが打つと二塁辺りに飛ぶ
ことが多いので、補助要員としてショートが考えられたのか? 左利きより右利き
が多いので、内野にヒットが飛べば二塁近辺になるという理屈だろうか? 
 野球を見たことがないので、普段のショートはどこに屯しているのか知らない。
塁を持たない外野手は、どこらに立って打球を待っているのだろう?

 こういう読者側のハンディキャップに関係なく事件は進行し、同時並行する脅迫
事件もあるからか(同一犯の事件なのだろうが)、すでに二、三人殺されている。
 私立探偵、マーク・レンズラーはチームのシカゴ遠征に同行して、球団内の人間
関係を知ろうとしているところ。

     (ポール・エングルマン/大貫昇 訳「死球(デッドボール)」
     サンケイ文庫 1986初 J)

10月22日へ続く~

 今日は Mercure の日。診察を待っていたら、入院中の(バレエの)K・K夫人が
登場。土曜日にお貸しした文庫本3冊を返される。大竹伸朗の感想が聞きたかった
けれど、大急ぎで治療の話をしていたので伺えず。
 いや、(ご自分で持って来られた)「魔の山」のハンス・カストルプは結局、
死んじゃうの?という質問はされていたから、大竹伸朗にはあまり感銘を受けられ
なかったのかもしれない。覚えていたら今度お尋ねしよう。





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by byogakudo | 2014-10-21 19:25 | 読書ノート | Comments(0)


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