2014年 12月 27日

大月~山中湖(1)__大月篇

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 昨日は一日、都内を離れ、大月から山中湖へ行っていた。東京を
離れるなど、画期的なことであるが、散歩者なので泊まったりせず、
夜は部屋に戻る。

 新宿駅10:30am発「かいじ」に乗る。海がないところに行くのに
なぜ「海路」?と一瞬思って、「甲斐路」と了解。長年、都内しか
動いてないので列車の切符の買い方がわからない。Ms.J・Nに
特急券+座席指定券を買ってもらっていた。

 大月のPizzeria"B"が閉店するので、Ms.J・N、楠森總一郎氏、S と
わたし、4人で大月に向かっている。座席を向かい合わせ、おしゃべり
しながら一時間で着く。外を見たいから窓側の席に坐ったが、考える
までもなく、八王子までは中央線の風景なのだった。八王子を過ぎると
山がちになり、沿線が山村風景めいてくる。

 11:35am、大月駅着。Pizzeria"B"オウナーであるアーティスト、
廣瀬忠司氏が車で迎えに来てくれる。途中、富士山が見える箇所が
ある。大きい。

 Pizzeria"B"の外観は、一見すると街道沿いのピンクの納屋風。天井が
高く、三角屋根の軒下に一本、丸太が通っているのが不思議である。

 中はもっと不思議だ。洋風の扉の次に引き戸の和風玄関、右手に
オープンキチンとカウンター席がある。天井や壁に大きな丸太が走り、
これだけでは神社仏閣みたいだが、大谷石の竃や自然木のカウンター
によってモダーンスタイルになる。天井に近い横窓や、小さな中庭から
の光がうつくしい。

 天井まで吹き抜けだ。左側の階段を上がると左手にロフト風の空間。
長いテーブルがある。

 階段途中を右に行けば、すりガラスで仕切られた、隠れ家風の小空間。
ここがいちばん好きだった。鉄とガラスで構成されている。
 テーブルも壁も鉄だ。仕切り壁はすりガラスの2枚合わせ、左側の壁は、
外壁を穿ったのだと思うが、四角い穴がブロックガラス風に20個開けられ、
内側全面にすりガラスが貼られている。このブロックガラスと奥の窓から
光が入る。下のカウンター席もここも逆光で、窓際に坐るひとは影で半面を
覆われる。
 ここは雨の日も、はかない光がうつくしいだろう。この屋根裏部屋めいた
空間だけでなく、すべての空間が。

 オープンキチンで廣瀬氏が喋りながら料理をふるまわれる。おいしい。
前からおいでよと誘われていながら、店にかまけて来られず、ピッツェリアが
年内閉店ということでようやく伺った。申訳ない。

 書き遅れたが、ピッツェリアに着いたら調香師 L がカウンターに坐っている。
忙しくて来られるかどうか分からないと言っていたけれど、時間を調節して
4人より一便早い列車で来たようだ。
 (いま気がついたけれど、まるでグループ展参加者の忘年会みたい、でもある。)
みんなで食べたり喋ったりしていると、廣瀬氏の友人がいらっしゃる。後で彼の
お店にうどんを食べにいくことになった。
 
 総勢7人が2台の車で2pm過ぎにPizzeria"B"を出て山中湖に向かうが、
この話は明日書きます。

 4pm過ぎ(?)、山中湖を去る。暗くなった山道を走る。何という場所か
尋ねそびれたが、廣瀬氏の友人のお店「ほたる」(という看板だけ辛うじて
読んだ)に着き、建物脇の小屋に案内された。廣瀬氏や友人の手で、一年
がかりで作り上げた山小屋(?)である。

 囲炉裏に炭火が熾っている。釣りたてのワカサギのフライや、おいしい
お漬物やうどんを出してくださる。灯りは、可動式照明を壁に向かせて
間接光にしたものと炭火だけ。
 周囲は山、到着時には額縁様に切り取られた窓から山の冬景色が見えた
けれど、もう真っ暗である。

 寒いけれど外に出てみる。満天の星空、冴え冴えとした三日月。星は本当に
瞬くのであり、皎々たる月という表現は実体をそのまま表したのだと知る。
 炭火といい星月夜といい、子どものころに見たきりだ。これだけ鮮明な星空は
もしかして初めてかもしれない。
 「こんな星空を見るのはこれが最期だろうな」と S。これからも東京で暮す
だろうし、年齢的にもそれは正しい。

 8:33pmの「かいじ」に乗る前にもう一度Pizzeria"B"に寄る。廣瀬氏に
頼んで、夜の小部屋に灯りをつけてもらうと、ブロックガラス風の窓が
瞬時にオパールガラスになる。

 光を見る一日だった。廣瀬氏、ありがとう!

12月28日に続く~





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by byogakudo | 2014-12-27 17:05 | 雑録 | Comments(0)


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