猫額洞の日々

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2015年 01月 04日

キリル・ボンフィリオリ「チャーリー・モルデカイ 1」読了

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 正式タイトルは「チャーリー・モルデカイ 1 英国紳士の名画大作戦」。
積年の期待を込めて読み始めると、おお、なんて読み辛い...。

 原作は1972年刊行。P・G・ウッドハウス、「ジーヴス」シリーズを
カジュアルな現代版(1970年代当時の現代)にしたような設定だ。
バーティー・ウースター&ジーヴス組VSチャーリー・モルデカイ&ジョック。

 ウースター&ジーヴスが1920年代で、モルデカイ&ジョックは1970年代。
日本語訳が21世紀に入って14、5年も経ってからなので、日本語センスも
変わっている、若い読者層についても考慮すべきであろう。

 そこらの事情は分かるけれど、老読者には、はしゃぎ過ぎな日本語に感じる。
原文を知らないので、何かいう資格はないが、ここまでカジュアルを目指さない
でも、もっと静かな日本語訳で、原作のおふざけは伝えられるのではないかしら。
 用心棒のジョックが、画商である主人・モルデカイに対して、いちいち、
 「ういっす」とか「がってんです」「大丈夫っすよ」と返事しなくてもよさ
そうに思えるのだが。読み始めは、物語に入り込めなくて苦労した。しばらく
すると無視してストーリーの流れに乗って読んで行くようになったけれど。

 期待や予測や思い込みを外して、虚心におふざけスパイ冒険小説として
楽しめばいい。とにかく生きてるうちにキリル・ボンフィリオリを日本語訳
で読めてるじゃあないか!

     (キリル・ボンフィリオリ/三角和代 訳「チャーリー・モルデカイ 1 
     英国紳士の名画大作戦」  角川文庫 2014初 帯 J)   





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by byogakudo | 2015-01-04 19:50 | 読書ノート | Comments(0)


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