猫額洞の日々

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2015年 01月 11日

宮ノ川顕のツイッターを読んでいる

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 一昨日(2015年1月9日)の朝刊を開いて驚いた。宮ノ川顕が2日に死去
とある。まだ52歳だった。
 web検索しても死亡を伝える記事だけだ。ちゃんとした追悼文は出ていない。
いい作家なのに、表現に神経を使って組上げる怪談は、今の日本語享受状況に
向かない。白です/黒です、と言った大雑把な言い方をする小説は売れる可能性
があるだろうが、白から黒に至る灰色の段階を多く含む小説は、たぶん読者に
緊張を強いるとでもいうのだろう。ウケない。

 宮ノ川顕のツイッターにも、
<『文章が下手で、まるで素人小説のようだ』 オレの受賞作であり、デビュー作
 である『化身』を上梓したとき、このような感想を頂戴した。しかも、その感想は
 相当数の同意を得ていた。 当時、オレはこれを読んで苦笑したが、今は彼らの
 レベルの低さに辟易している。>
https://twitter.com/Kikuchi_zenjyu/status/481604004019851264

 「化身」を読んで文章が下手だと思うほうが、どうかしてると思われるが、それが
多数派だとしたら、わたしは例のパターンで勘違いしていたのだろう。わたしの
受け止め方と、自分の周囲の人々の感受性が似ているから、それが普通の感覚だと、
つい思ってしまう症候群だ。

 彼のツイッターからもう一つ。
<良い小説より売れる小説を、という出版社の考え方も分からないではない。
 しかし、売れれば何でもいい、売れるものしか出版しないという姿勢は、つまり
 マクドナルド的デフレ時代の発想でしかない。品質が伴わない商品に未来は
 ないし、その前に、売上至上主義の割に販売が低迷しているのはどういう訳だ。>
https://twitter.com/Kikuchi_zenjyu/status/510633887219736576





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by byogakudo | 2015-01-11 15:21 | 読書ノート | Comments(0)


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