2015年 02月 20日

キリル・ボンフィリオリ「チャーリー・モルデカイ 3 ジャージー島の悪魔」読了

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~2月18日より続く

 これと「深き森は悪魔のにおい」との差異は、どこだろう? おんなじなのね。
つまり「チャーリー・モルデカイ 1」と2巻より先に、3巻目である本書が出版
され、日本語訳も早かった、ということか。そして第4巻が未完のまま残され、
書き足されて全4巻の「チャーリー・モルデカイ」シリーズができた。なるほど。

 他のボンフィリオリ作品もついでのことだ、この際、翻訳出版してくれないか
と思うのだが、翻訳物は売れないって、また言うのだろうな。根強い翻訳小説
好きっているのだが__卑近な例では、我がミステリのお師匠さんや、不肖
わたくし、とか、年をとっても日本回帰しないで翻訳物を読み続ける少数だが
根強いファンがいるのに、どうせもうすぐ死に絶えるから、長い読者余命が期待
できる若手をターゲットにした出版計画が必要なんでしょ、と僻んでみる。

 主人公が黒ミサのやり方を聞きにオックスフォードに行ったとき、教授が魔女に
ついて説明する箇所から引用。
< 「[略]十七世紀に魔女狩り__ちなみにこれは政治的に利用されたという
 見方が有名だね__が盛んになった時代までに意見の相違が生じたらしい。
 カトリックの尊重を訴える英国聖公会の高教会派とカトリックの騎士党は奇妙な
 ことに古代宗教を容認していたらしいが(たぶん利用方法をわかっていたんじゃ
 ないか?)、これに対して清教徒は魔術をカトリックの延長線上にあるものと見なす
 判断をした。それでだ、十七世紀までに本物の魔法使いたちは完全に地下に潜って
 しまい、地上に残ったのは[中略]ちょっとしたケルト魔術をやる老女が数人になって
 いたんだよ。[以下略]」>(p115)

 さあ、残るは4巻目。続けるか、ブレイクを入れるか。

     (キリル・ボンフィリオリ/三角和代 訳「チャーリー・モルデカイ 3 
     ジャージー島の悪魔」 角川文庫 2015初 帯 J)

2月22日に続く~


 昨夕、宇治晶氏から、
 「そろそろ元気になってるかなと思って」の、安否確認電話をいただく。ありがとう。
彼とも30年くらいのつき合いだが、25、6歳のころの山口冨士夫氏が、
 「俺の回りにいるのは10年以上の知り合いばっかり」と言ってたっけ。少数派は
少数の友人を持つ。
 宇治晶氏が高円寺駅前のチキータ・バナナのネオンサインを撮った、モノクローム・
8ミリ(?)の映像を一度だけ見せてもらったことがある。ネオンの瞬きとカメラの
疾走感がぴったりで、胸がきやきやするようなイメージだったと覚えているけれど、
宇治晶・レトロスペクティヴ展開催時にはぜひ、再見したいひとつだ。





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by byogakudo | 2015-02-20 17:44 | 読書ノート | Comments(0)


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