猫額洞の日々

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2015年 05月 08日

三國一朗「肩書きのない名刺」再読中

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 おととい中野の用事をすませ、コーヒー豆(面倒なのでペーパー
フィルター用に挽いてもらう)を買うために阿佐ヶ谷に廻った。値段
と味の折り合いで、タリーズを愛用しているが、ドトールみたように
あちこちにないのが欠点だ。

 最初はモカジャヴァがおいしかった。あるときを境にまずくなり__
トップが「みんなの党」なんぞに入ったころではないかしら?__また
定番を探してあれこれ試した結果、何もなければピッコロ・バンビーノ、
もしあればコスタリカ(出回る時期が短い)、次いでグァテマラだったが、
たまたまカフェオレ・モナーレを試飲して、これになった。ずっと酸味系
のコーヒーばかり飲んでいる。

 JR阿佐ヶ谷駅まで来たので「コンコ堂」に行く。(17坪あるのか!
横長なので大きさがよく分からなかった。)
 表の均一台でヤケ入りの三國一朗「肩書きのない名刺」を見つけ、
表だけですませられない性格なので中でも買う。一体いつになったら
図書館通いができるだろう?

 それはともかく、むかし一度読んで店に出したら、すぐにミステリの
お師匠さんが買ってくださったと記憶する一冊である。やっぱり中身は
覚えていない。初読みたいなもので、古本の話がこんなにあったのねと、
驚いている。

 『秋と別れ』というエッセイでは「濹東綺譚」を、
< 毎年かならず、入梅のころから読みはじめ秋風が見にしむころまで
 の間に>(p198)読み上げる習慣があると記す。

< さして長くもないこの一篇の小説を、私は特に急ぐでもなく、その
 時々の季節の歩みに合わせ、少しずつ少しずつ読み進めて行く。梅雨
 のころには梅雨のくだりを、盛夏のむしあつい晩にはその箇所を、稲妻
 のひらめく夜にはその場面をというふうに読んで行き、あわただしい秋
 の訪れに気付いて驚くような時には、作中の主人公がやはり同じような
 季節の思いに身を委(ゆだ)ねる件(くだ)りを目当てに読み進んで行く。>
(p198~199)

     (三國一朗「肩書きのない名刺」 中公文庫 1984初 帯 J)

5月9日に続く~





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by byogakudo | 2015-05-08 20:23 | 読書ノート | Comments(0)


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