猫額洞の日々

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2015年 06月 06日

常盤新平「銀座旅日記」1/2(+ポツダム宣言)

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~6月4日より続く

 2004年3月28日(日)、7時に起きた常盤新平さんは11時過ぎに
家族とともに町田を出て、田園都市線~小田急線~東海道線~横須賀線と
乗り継ぎ、12:30ころ逗子着。タクシーで葉山のあじさい公園へお花見
に行く。

 2003年4月22日(火)の日記に、ある青年から、
<「日記を読んでいると、よく地下鉄に乗ってますね。いっそ『銀座
 旅日記』より『地下鉄旅日記』のほうがいいのでは」>(p51)
と言われたことが記されているが、公共交通機関の充実した首都圏
ならではの行動範囲の広さが随所に見られる『旅日記』である。
 70歳代で、病院に定期的に通いながらも、浦安~町田間の往復なぞ
気軽にやられている。足腰さえ動くなら70歳を過ぎてもまだ散歩は
できることが立証され安心するが、写真を撮る腰力(?)とカメラを
かまえる腕力・握力がついていくかどうか、そこが問題。

 お花見の話に戻ると、吉田仁の『葉山日記』(かまくら春秋社)を読んで、
行きたかったお花見会だそうで、
< 永野啓吾、史子のご夫妻が迎えてくれる。帽子をかぶって髭を生やした
 仁さん(吉田)の笑顔は久しぶり。『GUI』を毎号送ってくださる奥成達さん
 に挨拶する。同人誌『GUI』の仲間で葉山の住人たちがこの花見の会を
 はじめたという。>(p141)

 2015年現在、鈴木博美さんも山本一語氏も同人である『GUI』が出て
きたので、ここは引用しなくっちゃ。

 2004年7月11日(日)、常盤さんは川越から戻ってきて
<投票所へ。十一時過ぎまで選挙速報を見る。棄権しないのは民主主義
 のため。>(p172)

     (常盤新平「銀座旅日記」 ちくま文庫 2011初 帯 J)

6月8日に続く~


 安倍晋三が読んだかどうか"つまびらかにしない"ポツダム宣言であるが、
今日の「東京新聞」に全13条が出ている。出典は<外務省編『日本外交
年表並主要文書』下巻 1966年刊>だ。不特定秘密保護法下にはない。

 ポツダム宣言の名前と大まかな内容は知っているが、ちゃんと読んだこと
がないので読んでみた。安倍晋三は読んでいないと断言してもいい。
 だって原文訳は、文語体の漢字カナ混じり文で書かれている。漢字以外は
カタカナ表記の正カナ遣い、濁点も句点もない。まず平仮名を習い、次に
カタカナを覚えた、戦後の新仮名遣い、口語体の日本語で育ったわたし(たち)
では、頭の中で仮名遣い変換をしながら読むので時間がかかる。安倍晋三に
於いてをや。

 第六条を新仮名遣いに改めて書き写してみる。
<六、吾等は無責任なる軍国主義が世界より駆逐せらるるに至る迄は平和、
 安全及正義の新秩序が生じ得ざることを主張するものなるを以て日本国
 国民を欺瞞(ぎまん)し之をして世界征服の挙に出づるの過誤を犯さしめ
 たる者の権力及勢力は永久に除去せられざるべからず>

 後半をさらに読みやすいよう、読点を補ってみる。
<国民を欺瞞(ぎまん)し、之をして世界征服の挙に出づるの過誤を
 犯さしめたる者の権力及勢力は、永久に除去せられざるべからず>
__それ故に安倍晋三の外祖父・岸信介は戦犯に問われた。冷戦下で
うやむやにされたけれど。

 ポツダム宣言を受け入れ、新しい日本国憲法を作り(日本国内にも、
明治以来の強権政治とは異なる、民主主義的憲法と政体を考える人々
がいた。弾圧されてきたが)、戦後の歴史が作られていった。

 安倍晋三はこの歴史的事実を改変したいと願うヘンタイだ。アメリカ
相手に戦争をしたこともなく、一貫してアメリカの同盟国だったとでも
妄想しているのではないか。
 同盟国とはいえ実際は手下だが。対等な関係にあったと信じたいなら、
沖縄の米軍基地や、六本木近くの米軍・赤坂プレスセンターの存在を
どう説明するのだろう。

 以下2件も今日付けの「東京新聞」より引用。

 官房長官・菅義偉は6月5日の記者会見で、
<集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案を合憲とする
 憲法学者が「たくさんいる」と発言したことに関し、具体的な学者名を
 記者団に問われ、挙げなかった。>

 防衛大臣・中谷元は同日の安全保障法案に関する衆議院特別委員会で、
<集団的自衛権の行使を可能にする安全保障法案の作成過程について
 「現在の憲法をいかに法案に適応させればいいかを議論し、閣議決定
 した」と述べた。
 「法案をいかに憲法に適応させればいいか」というところを間違えたと
 みられるが、言葉通りなら政府が都合よく憲法の解釈を広げられるとの
 考えを示したことになる。>

 言いまちがいは無意識の願望の発露である。

 「国民の皆さまに丁寧にご説明申し上げたい」と言うばかりで説明内容が
伴わず、聞かれると、閣僚全員しどろもどろになって(戦争法案の内容を理解
している閣僚がいるのか?!)、首相である私が保証するんだから問題ないと
抗弁する気狂い集団を、このままにしておいていいのか。内閣退陣、少なくとも
戦争法案の提出断念を、市民であるわたしは求める。
 





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by byogakudo | 2015-06-06 14:03 | 読書ノート | Comments(0)


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