2015年 06月 09日

エンリーケ・ビラ=マタス/木村榮一 訳「バートルビーと仲間たち」を読み始める

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 引越し後、手をつけてないので物置化した書庫から、グラシン紙、小型の
鋏と銀色のカッターナイフ、圧のやわらかなクリップ・2個、スティック糊を
発掘してきた。1年(以上)ぶりで本にラッパーをかけてみる。
 丸まった紙のクセを直し、カッターで半分に切る。頭の中で、どんな手順
で作るんだったかと考えるが、本(エンリーケ・ビラ=マタス/木村榮一 訳
「ポータブル文学小史」)を紙の上に置くと考える間もなく、手が自然に
動いてラッパーができた。惚けても身体に麻痺さえなければ、作れそうだ。
("本"をくるむ、という認識があれば。)

[6月13日追記:
 "ジャケット"と書いていたが、"ラッパー"の間違いです。]

 鈴木創士氏と喋っていたとき、ジョゼフ・ジューベールの話のときだった。
 「そうだ、勧めようと思ってた本があったんだ!」と、エンリーケ・ビラ=
マタスを教えてくださった。

 先に「ポータブル文学小史」が届いてSが読みはじめ、遅れて届いた
「バートルビーと仲間たち」をわたしが読み出した。
 冗談だか本気なのか、そのミックスだか分からない文体に、ときどき
吹き出しながら読む。

 メルヴィル「バートルビー」も読んでいなくて、これもまた読みたい本
の一冊になってしまったが、書かない/書けない作家たちをバートルビー
症候群に陥ったとみなし、彼らの症状を考察することによって文学の
可能性/不可能性に探査針を射し入れようとする試みであろう(ヤマカン)。

 このタイプの小説を、軽快に、でもチャラくなく書いて行けるのがすごい。

     (エンリーケ・ビラ=マタス/木村榮一 訳「バートルビーと仲間たち」
     新潮社 2008初 帯 J)

[同日追記:
 上に記したPDFで「バートルビー」を読み終えた。「バートルビーと仲間たち」
は、メルヴィルのパスティーシュみたような文体で書かれているように思う。]

[6月12日追記:
 上記PDFは柴田元幸 訳。こちらは、誰の翻訳だろう? また、原文と柴田元幸 訳・
酒本雅之 訳を読み比べたサイトもある。
 どこまでも波及するのがバートルビー効果であろうか。]

6月10日に続く~





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by byogakudo | 2015-06-09 17:12 | 読書ノート | Comments(0)


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