2015年 07月 04日

正宗白鳥「今年の秋」半分弱/求ム悪代官名簿!

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~7月3日より続く

 正宗白鳥を読むというのは、彼の悪口芸を楽しむことなのだろう。

 『軽井沢と私』に、軽井沢で暮らすようになった経過が書かれて
いるが、
<「山のあなたの空遠く『幸(さいわい)』住むと人のいふ」という、
 北欧の詩は、[中略]文壇人に愛誦されていた[中略]
 山の彼方にさいわいありと人が云ったので、行って見ると、
 さいわいはそこに宿らず、もっと先の山の彼方にさいわいありと
 人は云う。何処まで行っても、山の彼方にさいわいありと云われて
 果てしがない。「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ
 今日も旅ゆく」という若山牧水の和歌と、作者心境を同じゅうして
 いるのではあるまいか。人間通有の思わせ振りか。>(p59)

 このタッチで戸塚文子「ヨーロッパ三等旅行」の感想も書かれる。

<この旅行記は、西洋の上(うわ)っ面(つら)だけ見て、その上っ面を
 楽んで旅した記述であるのを、私は気持よく感じた。政治問題や思想
 問題なんかに無関心で、各国の文化に心を注いでいるのでもない。
 [中略]
 通りがかりにおのずから目に触れ耳に触れ、口に入れるものを享楽して
 いるのを、私は面白いと思った。そして、さらさらと、何の気取りもない
 筆で書流している。
 [中略]
 タキシーなんかに乗らないで、自分の足で歩ける範囲でパリを享楽して、
 それを遺憾とも思わないのである。ヨーロッパ三等旅行だけではなく、
 五十年六十年の人生旅行も、この態度で安んじて過したらいいのでは
 ないかと、私は、自分のアクセクした、物欲しそうな人生旅行を回顧した。>
(p62~63)

 つまり、無知で無教養なアプレな女の本だが、いっそ清々しいと褒めるのか。
 
     (正宗白鳥「今年の秋」 中公文庫 1980初 J)

7月6日に続く~


 中野晃一「戦後日本の国家保守主義−−内務・自治官僚の軌跡」
(岩波書店)を読めば、これまでの高級官僚の悪事の仕組みや歴史は
分かるかもしれないが、わたしが今欲しいのは、不特定秘密保護法や
戦争法案(みかじめ料を払い続けるだけでなく、自衛隊を米軍の二軍に
して日本の不安定化を図る)と、それに付随した選挙権年齢引き下げに
伴う高校教員への締めつけや、国立公立大学への国歌と国旗の押しつけ、
貧困の固定化につながる派遣法改訂などなど、安倍晋三・独裁政権を
利用して、この際、一気に、日本の姿を変えちまえ!と画策した/する
高級官僚どもの実名リストだ。

 馬鹿で気狂いの政治家を踊らせている大本を暴露公開したい。
(個人情報だから、不特定秘密保護法下にあるから、無理なのか?)

 "強行採決"と呼ばれる確率を減らすためだけの維新の党の参加を
ちまちまと非難しても、一時しのぎの憂さ晴らしだ。
 政治家を辞める(と今のところ言ってる)橋下徹のいい加減さ、馬鹿さ
加減をあげつらい、いまだに馬鹿大将の言いなりになっている維新の党を
批判するだけでは、大いに不足である。
 政治屋は選挙で落とすことができる。不治の病のように日本を覆い尽くす
高級官僚の言動を露わにすることが、効果的な対抗手段ではないか。





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by byogakudo | 2015-07-04 19:16 | 読書ノート | Comments(1)
Commented by saheizi-inokori at 2015-07-04 21:45
つくづく同感です。


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