2015年 07月 08日

レイ・ハリスン/高田恵子 訳 「下院議員の死」読了/夜郎自大国家

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 擬ヴィクトリアン風俗ミステリ第二作 「下院議員の死」の時代設定は
小池滋の解説によれば、ソールズベリー侯爵が首相の座にあった時期と、
映画発明前史の記述があることから、1890年以後ではないかと推定
されている。

 第一作「ジョン・ブルの誇り」は、地下鉄開通式の記述から1863年頃
と推定されるので、第二作は27年後の物語になるけれど、主人公たちは、
ふたりともあれから27年も年をとった風ではない。
 細かいことを気にするな、ということであろうか。

 上流階級のお嬢さんも(父親のコネで)新聞社に職を得て、社会的活動を
志したり、女性参政権運動も盛んになっていく時代の風俗描写がたっぷり。
 もう少し刈り込んでタイトにした方がよかったのではないかしら? 詰め込み
過ぎて、やや間延びしている、と感じるが。
 第三作「デスウォッチ」まで日本語訳が出て、それきり中断しているのは、
ミステリと限らず翻訳ものが読まれない時代のせいなのか。

     (レイ・ハリスン/高田恵子 訳 「下院議員の死」
     創元推理文庫 1991初 帯 J)


 
 咲きかけの黄色い薔薇と、青い矢車草(矢車菊が正しいとは知ってるが、
菊という花の概念自体が嫌いなので、やっぱり矢車草!)と白い菫と、夏は
色とりどりの立葵と、冬は枯れた球い紫陽花が好きだ。
 矢車草の属名がケンタウルスなのは何故? 英語のcornflowerからは、
この花のうつくしさが伝わってこない。
 __というようなことばかり書いていたいものだけれど。

 安藤忠雄は建築家生命を失ってもいいと考えているのだろうか? 砂嵐が
過ぎ去るまで駝鳥よろしく頭を深く下げてじっと耐えていれば、なんとかなる
とでも思っているのだろうか? 釈明してもしなくても、スター建築家としての
立場はすでに失われていると思う。

 無能極まりない、めくら判をつくだけの"有識者会議"だが、せめて実名なりと
書き写しておこう。

 安西佑一郎(日本学術振興会理事長)
 安藤忠雄(建築家)
 馳浩(スポーツ議連事務局長)
 小倉純二(日本サッカー協会名誉会長)
 佐藤禎一(元日本政府ユネスコ代表部特命全権大使)
 鈴木秀典(日本アンチ・ドーピング機構会長)
 竹田恒和(日本オリンピック委員会会長)
 張富士夫(日本体育協会長)
 都倉俊一(日本音楽著作権協会長)
 鳥原光憲(日本傷害者スポーツ 協会長)
 舛添要一(東京都知事)
 森喜朗(大会組織委員会会長)
 横川浩(日本陸上競技連盟会長)
 笠浩史(大会推進議連幹事長代理) 

 オリンピックも気が滅入るが、世界遺産登録に喜ぶ現地の声ってのも、
なんとしよう、貧乏臭く鬱陶しい。すぐに自信をなくしては、足の引っぱり
合いで気を紛らせようとする夜郎自大国家。
 ギリシアの無責任さを馬鹿にして、日本の巨大赤字の垂れ流しと税金の
無駄遣いを忘れようとする。

 都民はかつて、世界博なんて代物をやりたくなくて、断りの一言を代弁
させるためだけに、青島幸男を都知事に選んだ。舛添要一には、逆立ち
したってできない芸当だろうが。





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by byogakudo | 2015-07-08 21:59 | 読書ノート | Comments(1)
Commented by saheizi-inokori at 2015-07-08 23:58
競技場一つを捌けない、無能な国になってしまったのですね。
「光の教会」なんてワクワクして読んだのですが。
あの教会も長屋もある意味では非常識だったのですね。


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