2015年 07月 18日

シルヴィア・タウンゼンド・ウォーナー/中和彩子 訳「フォーチュン氏の楽園」半分/戦争法案に賛成した人数

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 「20世紀イギリス小説個性派コレクション2」は「フォーチュン氏の楽園」。
これもマーガニータ・ラスキに続き、初めて知る名前だ。全5巻中、知っている
と言えるのはイーヴリン・ウォーくらいで、マックス・ビアボームが辛うじて
なんとなく分かり、パトリック・ハミルトンも初めて聞く。解説を覗いてみたら、
「首つり判事」のブルース・ハミルトンの弟だそうだ。
 この分では、視力が確保され、脳が冒されず、本を読む体力気力が保持できた
として、死ぬまでせっせと読み続けたとしても、読めば好きになるであろう作家と
作品に全部目を通すことさえなく、往っちゃうのだろう。今から既に残念である。

 シルヴィア・タウンゼンド・ウォーナー/中和彩子 訳「フォーチュン氏
の楽園」は、一種のロビンソン・クルーソー譚。

 平凡な中年の銀行員だったフォーチュン氏は、遺産が入ったので退職し、
聖職者養成学校に通ってプロテスタントの宣教師になる。南の島で活動し、
10年目。ひとりでファヌアという離島に布教に行くべきだと召命を感じ、
赴任する。島はさながら楽園、キリスト教の神抜きで天国が実現している
ようなところ。着任するや、自分から宣教師の小屋にやってくる美少年あり。
まだ布教も始めてないのに、棚ぼた式改宗者である。
 「ヴェニスに死す」が始まるのかしらという気配もあるのに、狂熱的に
なる才能を欠くイギリス人宣教師が主人公であり、作者も英国人だもので、
ヒューマーを湛えて、しずしずと話が進む。

<何とも残念なことに、島民の魅力的な善良な性質はすべて、かぐわしい
 異国の土台の産物にすぎず、彼らの天真爛漫さは、ヒルガオが純白の花と
 魅力ある古典美の曲線を備えているようなものだ。蔓を麦に巻きつけ絞め
 殺しておきながら、赤ん坊のように無邪気な顔で犯した罪から目を上げる
 のだ。
 [中略]
 ファヌア人たちがなかなかキリスト教徒になろうとしないように見えるのも
 すべて、神のなさりようの一部なのかもしれない。神はさまざまな地でさま
 ざまに仕事を進められる。そして、神の僕(しもべ)が土地を小麦のために
 準備していたとしても、神はその予定を覆して大麦を植えつけるかもしれない。
 [中略]
 神の時こそ最善の時。>(p91~92)

 こんな調子である。

     (シルヴィア・タウンゼンド・ウォーナー/中和彩子 訳「フォーチュン氏の楽園」
     新人物往来社 2010初 帯 J)

7月19日に続く~



 衆議院で戦争法案に賛成した議員の人数と、退席あるいは不参加した議員
の人数や名前を書いておく。(「東京新聞」2015年7月17日朝刊2面より)

[賛成327人]
 自民287人 公明35人 次世代2人 
 無所属3人=中村喜四郎、小泉龍司、長崎幸太郎

[退席136人]
 民主70人 維新40人 共産21人 社民2人
 無所属3人=浅尾慶一郎、上西小百合、野間健
[欠席7人]
 自民2人=村上誠一郎、若狭勝
 民主2人=松本剛明、鈴木克昌
 生活2人
 無所属1人=亀井静香
[反対2人]
 無所属2人=川端達夫、仲里利信

 アイドル路線の小泉進治郎__韓国の中央日報2013年02月19日によれば、
彼は右翼バカ4人組(ほかは安倍晋三・石原慎太郎・橋下徹)の一人と評される
そうだ。__や、杉並区の恥・石原伸晃などなどは、もちろん戦争法案に賛成した。

 参議院の議員数は、
 自民113+公明20=133人

 民主58+維新11+共産11+元気7+次世代6+無所属クラブ4+社民3+
 生活3+新党改革2+無所属4=109人
 公明がまだ「平和の党」と自称したいなら、こちらに加わればいい。
 戦争法案賛成113vs反対129 となる。

 7月9日に建設会社と新国立競技場のスタンド工事の契約を結び、10日に
安倍晋三が国会で「もう五輪に間に合わない」と言っていたのに、戦争法案
から人々の目を逸らさせるために、人気取り目的で見直した。
 支持率を上げたいなら、改心して、戦争法案を撤回することだ。





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by byogakudo | 2015-07-18 20:14 | 読書ノート | Comments(1)
Commented by saheizi-inokori at 2015-07-18 20:49
新国立競技場は途中から出来レースのような感じも無きにしも非ず(シンキロウの得意技)です。
なんとしても国力が落ちてしまったのですね。


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