猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2015年 07月 29日

日本橋本町4丁目「ラフレッサ」へ

e0030187_20314372.jpg












e0030187_21104189.jpg












 今日はあまり陽射しがない。こんな日でないと昼間、外に出られない。
3pmころ地下鉄に乗る。丸ノ内線から銀座線へ。4pmに三越前下車、
地下道を歩いてJR新日本橋4番出口から地上へ出たはいいが、日本橋
本町4丁目はどこ?

 本町1丁目の古い鶏肉屋さんで尋ねる。親切に店から出てきて教えて
くださった。
 「あの信号がありますね、あの先が4丁目ですよ」。

 路地や2、3階建ての古いビルなどが残っている。昔の銀座やなんか、
個人商店の多い、こんな下町だった。暑くさえなければ、もっとうろうろ
したいところだが、今日はピンポイントで"cafe Lafresa"を目指す。
 ひと休みするために地下鉄を乗り継いできた。

 名前はスペイン語でも、風見鶏や白い鎧戸が70年代のパリ幻想風だ。
窓ガラスの縁は、あれは何と呼ぶのか、ステンドグラスの技法だと思う
けれど、斜めにカットしてあり、チュールのエンブロイダリーレース・
カーテンがかかっている。
 と書くと、フェミニンでガーリーな空間のようだが、そして古びてあまり
手入れがされていないとは言え、まさにこのような空間なのだが、店内の
備品は徹底して、男性会社員向けである。
 入って左の半円形のカウンター席には大型TV(音を絞って韓流ドラマが
流れる)、スポーツ新聞、雑誌がひと山を成す。店内のメインの音は、軽い
ジャズっぽい音。注文を取りにきて、熱いおしぼりと氷の入った水のグラスが
出される!
 テーブルは古びて傷んでいる。入ってすぐ右の元・電話室はいまは物置化
していると、たぶん近頃の若い衆には否定的とされる記号が続くが、居心地
がいいの、ここは!

 初めて入った喫茶店で入ると同時に落ち着けるなんて、めったにない。そんな
奇蹟が起きたのは、たんにわたしたちが昔のひとだから昔風の喫茶店に落ち着き
を感じるというだけかもしれないけれど、ここが自宅の近くだったらなあと、
叶わぬ願いを抱いたのである。
 日本橋本町みたいな町がもっと近ければなあ、という願いである。月島
「ふるさと」
にも似た、町らしさへの思いである。

 帰りに日本橋室町を通る。「COREDO室町」の田舎臭さに辟易する。どうして
こんなに再開発が下手なのだろう。東京はいつから町の記憶を失い、こんなに
田舎、あるいは郊外くさくなってしまったのだろう。オリンピックなんぞやると、
さらにもっとダサくなるさ。





..... Ads by Excite ........
[PR]

by byogakudo | 2015-07-29 22:05 | 雑録 | Comments(0)


<< ヴィクトル・アルナル・インゴウ...      ヴィクトル・アルナル・インゴウ... >>