猫額洞の日々

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2015年 08月 10日

山本容朗 編「東京余情」読了+武藤貴也の転進・変身

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 サブタイトルが「文人が愛した町々」であるように、東京の町について
書かれた作家の小説やエッセイ、それに座談会も含まれた"東京物語"だ。
 読んだことのある小説を再読するのも楽しいが、小説よりエッセイの
方が、より面白いものが採り上げられているように感じる。

 『ぼくの東京案内*植草甚一』は、大正十年(1921年)ころの小網町や
蠣殻町、人形町。
 肩から下げた容器に入った花林糖を売りにマラソンの速度で駆けてくる男、
子ども相手の屋台の糝粉細工屋、ドンドン焼屋、うつし絵屋、魚河岸で食べた
アズキアイス、拾ってきた活字を溶かして重量を増やしたベイゴマの話など、
どれも具体的に詳述される。

 ドンドン焼屋の話は『下町っ子座談会 地震・カミナリ・火事・オヤジ*
清水幾太郎 植草甚一 池波正太郎』にも出てくる。

 清水幾太郎、明治40年(1907年)日本橋区薬研掘生れ。
 植草甚一、明治41年(1908年)日本橋区小網町生れ。
 池波正太郎、大正12年(1923年)浅草区聖天町生れ。
 1973年9月の座談会当時は、それぞれ66歳、65歳、50歳くらいだ。
いちばん若い池波正太郎の、
<震災でやられる前の東京の下町の話、関東大震災のことなどを、
 お二人にお話ししていただいたらと思うんですが>(p161)と始まる。

清水 ぼくは、高見順や川端康成が浅草っていうのをああいう
 ふうに書いたりすると何だかいやでしたね。
 池波 あの浅草は、何か違いますね。
 [中略]
 植草 小説の中に「お好み焼き」って出てきたときにはうんざり
 しましたよ。「どんどん焼き」って言葉、知らないのかい、キミ
 たちは、っていいたくなった......。>(p168~169)

 小説は...、近代の自意識を披露するのが、あのころの小説作法だったの
かしら? (ほとんど読んだことがない)太宰治『東京八景』は、ごにょ
ごにょ言ってるようだが、だから何なんだということになり、三島由紀夫
『<小説>橋づくし』は、千代紙細工に近代的自意識をまぶしたとしか
思えない。
 千代紙細工を見せたいなら、それで通せばいいのに、それだけでは
馬鹿みたいと言われかねないのを怖れて(?)、作者による批評みた
ような心理分析が加わる。つまんない配慮ではないかと、近代の心理
小説の立つ瀬を剥いじゃうようなこと言っちゃって。

 エッセイでは他に、"大川、my love"とつぶやく『大川の水*芥川龍之介』
がよかった。町の中を流れて、町の人々の暮らしとともに流れ続ける大川
である。愛さずにいられようか。

     (山本容朗 編「東京余情」 実業之日本社 1982初 J)

 町の中の溝のように小さな流れの神田川だって、末は大川に合流するの
だけれど、身近な"川"としてないよりはいいけれど、でも大川はねえ、人と
ともに在った時間が、ちがう。古本と同じように大川では時間の堆積に触れ
られる。
 
 わたしは利己的な理由で、安倍晋三によるクーデター・独裁政権に反対だ。
ひっそりと大川を眺めに行ったり、部屋の中で本を読んでいたい、そんな片隅
の生活を保ち続けたいがために、毎日のように(せめて)連中を罵倒する。
 目に見えなくても集合的無意識ってあるから、わたしの呪いも伝わるはずだ。

 武藤貴也議員のことについて_前滋賀県知事の嘉田由紀子さんのコメント
を読む。武藤貴也は政治業界に入る足がかりとして、前滋賀県知事・嘉田
由紀子氏に近づいたのだ。ま、その手合いだろう。政策実行には強い政党に
いなくちゃと、自民党に入った丸川珠代と、いい勝負だ。

 川内原発を再稼働させ、辺野古に何が何でも基地を造ってアメリカに忠誠を
誓いたがる、アメリカ指向(伺候)、原発嗜好の安倍晋三・独裁政権が呪われ
ますよう。

 憲法違反の安保法案を支持する村田晃嗣同志社大学学長の公述人発言に強く抗議」
する声明文


 安保関連法案に反対する高崎経済大学有志の声明(署名欄あり)





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by byogakudo | 2015-08-10 13:30 | 読書ノート | Comments(0)


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