2015年 08月 17日
麻原彰晃と彼のファンクラブ・オウム真理教は、安倍晋三と日本会議の 先駆けを成すものだった。今にして思えば。 だってそうでしょう、信徒(パーセンテージとしての投票者)数がちがう から、勝者・安倍晋三は権力の座に居坐り、影の参謀本部・日本会議は民間 組織の形を取って暗やみに蟠る。 同じく謀反人・犯罪者であっても負けたので賊軍、贋の王・麻原彰晃は死刑囚・ 松本智津夫になり、オウム真理教はカルトとして排斥される。わたしはオウムを 擁護する気は更々ないが(ひとは顔だ。松本智津夫の顔を見て、これは駄目だと 判断できなかった高偏差値の信徒たちは、ほんとに愚かしい。)、日本会議が カルトと見なされてない今の日本は、絶対おかしい。 昨日、「東京新聞」(8月16日付け)の、エコノミスト誌・東京駐在記者 談を少し引用したが、改めてほぼ全文を引用したい。欧米の眼には、安倍 晋三と日本会議がどのように映っているか、である。 エコノミスト誌記者のレポート__ <「ほんの十八年前に設立された日本会議は、日本で最も強力なロビー団体」 [中略] 日本会議が掲げる課題として 「太平洋戦争は、西洋の植民地だった東アジアの解放として称賛」 「軍備拡充」 「戦前の天皇崇拝の復活」など> 記者が日本会議に注目したのは、 <「単純な戦争美化や懐古主義は危険だ。旧日本軍だけでなく、米軍による 東京大空襲や広島、長崎への原爆投下も戦争犯罪。そうした事柄を含め、 歴史は歴史として認めなければならない」> <「閣僚を含む多くの政治家がそうした日本会議と関係があることに、自分は 危機感を持っている」> ニューヨーク・タイムズ紙は、 <日本会議を「国家主義者(団体)」と表現。排他的な保守主義を掲げ、 米国内で社会分裂を誘発したティーパーティー(茶会)運動に重ねて 「日本の茶会政治」と題した寄稿文を掲載した。> フランスのロブス誌は、 <「日本会議は『米国に押しつけられた歴史観、価値観からの決別』を 目指している」として、 「ロシアのプーチン大統領などと似た国粋主義的な安倍晋三首相」と 同会議[注:日本会議]の密接さを強調した。> イギリスのガーディアン紙は、 <「愛国的で、歴史修正主義の日本会議に、安倍内閣の閣僚たちが 属している」と指摘し、右傾化を警告した。> ふたたびエコノミスト誌記者の話に戻れば__ <「日本の右派は『いくら謝罪しても中国、韓国は謝罪を求め続ける』と 主張する。けれど、歴史をなかったことにはできない」 [中略] 「[注:日本の]一部のメディアしか[注:日本会議について]報じていない。 海外での報道の方が目立っているぐらいだ」> < 「安倍政権のメディア戦略は分かりやすい。今年四月の訪米前には、 米紙でも保守的なワシントン・ポストの取材には応じ、リベラルなニュー ヨーク・タイムズは無視した。日本のメディアも、政権に取捨選択されて いるに違いない。そのため、安倍政権との関係に配慮して(日本会議には) 触れなかったのではないか」 さらに 支持率の高さも、政権批判に二の足を踏む理由になっていたのでは、 と推測した。 [中略] 「日本メディアは『政権との距離が近い』と言われている。そうした日本 メディアによる政治権力の報じ方が今後、変わっていくのか、それとも変わら ないのかにも注目している。日本会議は民間団体であり、程度の問題はあれ、 自己主張は許されてもいい。しかし、政治家の関与はそのこととは別問題だ」 と話した。> つまり日本のメディアは、御用マスコミに過ぎないと言われているのだ。戦前と 変わらず、大政翼賛会だと。
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by byogakudo
| 2015-08-17 20:57
| 雑録
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