2015年 10月 14日

戸板康二「最後のちょっといい話 人物柱ごよみ」1/3+菅義偉の使い方

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 写真は近所で。2013年11月14日の聖家族猫の一匹、ないし一族だと思うが。

 店を止めて以来、時代のひどさに連動して猛々しさを増す小ブログだけれど、
ふんわりしたものも好きだ。戸板康二の(かつての)山の手風味も愛好する。

 人物スケッチ集というか、丸谷才一式のゴシップによるデッサンというのか、
短い言葉で鮮やかに(でも、あくまでも品よく)肖像を写しとる。
 タイトルに「最後の」とつくのは、単行本「人物柱ごよみ 第四ちょっと
いい話」を著者の死後、文庫化したからだ。

 『第一章』が『芸能の世界から、はじめたい』、次が『今回は政治家で
歴史上の人物』などとサブタイトル風にジャンル分けされて、人物スケッチ
が続く。

 『今回は作家の話である』から引用__
< 武者小路実篤は、ズバリと一言で、人を表現した。有島武郎(たけお)に
 ついて、こういった。
  「あの人は紳士という感じはあるけど、人間という感じがないな」>(p25)

 『無名人有名人の語録とりまぜて書く』より__
< 電車の中で、日曜の日、父親につれられて遊びにゆく小さな男の子が、
 「ねえ、お父さん、どうして毎日会社にゆくの」と訊いている。父親は即答
 しかねて、「そうだな、何と説明したらいいかな」とひとり言をくり返して
 いたが、やっといい返事を思いついた。「うん、エレベーターに乗るのが、
 たのしみだから」>(p169)

     (戸板康二「最後のちょっといい話 人物柱ごよみ」
     文春文庫 1994初 J)

10月16日に続く~

 リテラからは、菅の常套句で返せばネトウヨも絡む気なくす! 想田和弘監督の
実験が証明した“菅官房長官語”の非人間性


 木で鼻をくくる発言がひとびとを苛つかせる菅義偉だが、彼の話法を用いて
ネット右翼からのコメントに返答するとどうなるか、という想田和弘・監督に
よる、優れてカウンター批評的実践モデルだ。菅義偉・話法の不毛さが強調され、
かつネット右翼へのカウンターとして効力を発揮する。
 まあ、相手の鏡話法は、むかしから有効な手だ。





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by byogakudo | 2015-10-14 21:02 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2015-10-14 21:12
ふんわりしたものも好きだ、からついつい猛々しくならざるを得ない今日この頃ですね。
Commented by byogakudo at 2015-10-14 22:55
「わたしの日常を返せー!」と叫びたくなるのです。


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