猫額洞の日々

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2015年 12月 12日

種村季弘『江戸東京<奇想>徘徊記』1/3

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 先日の北千住行きの参考書である。2003年に単行本で出された
そうだが、元々は2001年9月から雑誌「サライ」に連載された。
 しかし、一回分400字6、7枚では書き足りない。暇なときに加筆
していたら、初稿の4倍くらいになってしまい、実質、書き下ろしに
近くなったと、あとがきに記される。

 種村季弘流の文学散歩であるが、彼は1933年生まれだから、2001年の
連載時は68歳(2004年、71歳没)。自宅のある湯河原から東京に出て
きて、あちこち徘徊する。
 どこであろうと最寄りの駅が書いてあるが、実労中(?)も地下鉄
や電車移動だったのかしら? 月に一度、一日がかりの取材だったら、
68歳で楽々と地下鉄や電車で動けるか? 
 いくつまで、公共交通機関を利用しつつの散歩が可能かが、わたしたちの
近未来予測として知りたい情報だが、種村季弘はカメラは下げてなかった
だろうし、体力気力は個人差が大きくなるばかりの年齢だし、なんとも
言えない。

 『3 品川逍遥』の際、種村季弘は岩本素白『東海道品川宿』をガイド
ブックとする。

< 品川は横丁が多い町だ。品川宿生まれの国文学者岩本素白(そはく)は、
 少年時代を過ごした明治期の横丁の町をなつかしんで語り草にしている。
 「今も残って居る江戸時代の宿場町というものは、たいてい細く長く
 狭く(中略)大通りの左右には幾つも横丁があり、さらにその横丁々々を
 細い裏町がつなぎ裏町・横丁・路地・抜け裏と、特殊な形態を持って居る
 のが常である。」>(p33~34)

 先だっての北千住の路地と抜け裏(と呼ぶのですね)と縦横につながる
商店街は、宿場町仕様だったのだ。

     (種村季弘『江戸東京<奇想>徘徊記』
     朝日文庫 2006初 J)

12月13日に続く~





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by byogakudo | 2015-12-12 21:33 | 読書ノート | Comments(0)


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