猫額洞の日々

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2016年 03月 16日

もう少し、仲田定之助『明治商売往来』

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~3月15日より続く

 神は細部に宿るというけれど、細部に満ちあふれた明治の子どもの記憶で
あり、記録である。仲田定之助は明治21(1888)年7月2日生まれだから、
明治45=大正1(1912)年で24歳。

 甘いもの好きの下町育ちの子どもが、少しずつ伸びる身長とともに、
目に映ったできごとを、細かく記録する。だから、酒席の話は出てこない。
参考資料にも当たるけれど、ベースは彼の記憶に基づく。

 日清戦争後、浅草六区で見たパノラマの章より__

<アメリカの南北戦争を主題とした浅草のパノラマは、五年後、日清戦争で
 大勝を博したのを機会にこれを改装することとなり、[略]
 [注:従軍画家だった]小山正太郎に嘱して[略]
 彼は計画、構成に細心の注意を払って、精密な下画を作成し、それを拡大
 して描写するために、その門下およそ三十人を動員し、約五ヶ月を費して、
 横一二〇メートル、高さ一六メートルに及ぶ巨大な画面を描き上げた。
  その制作には馬力(ばりき)車に高い櫓を架装し、これを館内に移動して
 画面の上部を描いた。それから着衣が垂れ落ちる絵具でよごれるので、
 全員に陸軍払下げの中古軍服を支給して制作にあたったという。これは
 余談であるが、あの頃、軍の払下げ品を取扱う店が九段下や、半蔵門近く
 にあり、非常に安く買えたので、わたしも皮革製品を日本橋から歩いて
 買いに行った覚えがある。>(p186~187『3 ゆうらく』『パノラマ』)

__末尾の"軍の払下げ品"の話が、わたしには興味深い。第二次大戦後の
アメ横や横須賀の先祖みたいだ。よくぞ思い出して書き残してくれたと思う。

     (仲田定之助『明治商売往来』 ちくま学芸文庫 2003初 J)


 以下、本の話から外れて愚痴(と罵倒)になる。

 ブログは広告を載せるので、使用者が無料で使える。それは分かって
いるが、当エキサイトブログの編集頁に頻出する広告は、いやがらせか
拷問に近い。無料だから我慢しろというのかもしれないが書こうとすると、
"lift up her voice."という広告(この文字をコピーして検索すると映像が
見られる)がまず目に入る。
 この少女の表情は、虐待に耐え続けて大人びてしまったことを明確に示す。
見る度に辛くなる。その意味では成功した広告だが、最初のショックと痛みが
過ぎると、だんだん腹が立ってくる。何か書こうとして編集頁を開くといつも、
非難されるみたいだ。寄付金を払うか、メッセージでも出さないと、永久に
この表情で非難され続けるのだろうか? どうも広告元が信仰復活運動的、
プロテスタント右派の臭いがするが。

 もう一ついやな広告が原稿頁の下に出てくる。まぬけな卵色で縁取られた
"エキブロ春の投稿まつり開催中!(3月17日まで)"という代物で、本文の
赤い"豪華商品が当たる"という文字が、原稿を送ろうとする度に目に入る。
 明日いっぱいで消えるだろうから、それまでの我慢とは思うけれど、この
ところブログを書こうとすると、いつもこの二つを目にしないことには頁に
入れない、編集頁から出られない。
 ストレス。
 ただブログを書こうとするだけで、こんな目に遭うのか。

 他のエキサイトブログ・ユーザーの編集頁では、どんな広告が蔓延り、
使用者(書き手)の邪魔をしているのだろう?





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by byogakudo | 2016-03-16 20:59 | 読書ノート | Comments(0)


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