2016年 04月 29日

みたび、喫茶[ε](「え」)/鈴木創士『文楽かんげき日誌 第15回 神はどこにいるのか』

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 地下鉄・東高円寺駅に向かうときも、南阿佐ヶ谷で下りてからも、
北風が強い。青梅街道での信号待ちでは吹き飛ばされそうになる。
 住宅街の細い道を通っても、あまり風よけにならない。駅ビルのTで
コーヒーを買い、このままJRで中野、中野からバスで帰ったら、散歩
として悲しい。せめてパールセンター商店街を歩き、南阿佐ヶ谷から
戻ろう。

 アーケード内はさすがに風がミュートする。休日なので人出が多いが、
中野サンモールやブロードウェイみたような混雑はしない。喫茶店は
どこも満員だ。南口の古本屋、に近いものは、もうB・Oしかないのか。
古本屋は北口、新刊書店は南口「書原」だ。
 呉服屋さんの店頭ワゴンに、昭和30年代デッドストックとおぼしい
端布セットが並んでいる。描かれている童子の顔が紛うかたなく、
あの時代の表情である。ひとが作るものは時代の刻印を免れない。
 昨日、やっとYouTubeに上がっているのを見つけた小林麻美版
Lolita Go Homeも、アレンジが好きだったと記憶しているが、いま
聴き直すとバブル経済に入ろうとしているときのアレンジだ。(いま
なら、リフレインはもっと短く終わらせるのではないかしら?)

 商店の流れに従って歩き続けると地下鉄駅から離れてしまう。途中で
右折して、また風の強い大通りへ。帰りに(お休みでなければ)3月以来
の喫茶[ε](「え」)
に寄ろう。

 地下鉄を出る。風は止みそうにない。喫茶[ε](「え」)、開いている!
日曜・月曜、定休だ。
 今日はレイアウトがまた違っている。外の新緑と室内とのコントラストが
くっきりする。レジ脇の白い薄布と窓の緑が、左奥の鏡に映っているのに
気がついた。
 Sとわたしが入った直後に男性客ひとり、わたしたちがそろそろ帰ろうかと
する頃、女性客ひとり、と続く。ひとが立ち寄れる場があるのは、すてきだ。


 鈴木創士氏の『文楽かんげき日誌 第15回 神はどこにいるのか』、もう15回!
 わたしが生涯でおそらく唯一の歌舞伎観劇体験した『妹背山婦女庭訓』の、
文楽・オリジナル版をご覧になったのだ。
 前の歌舞伎座の、舞台から遠く離れた立ち見席(その頃は若くて、へいちゃら)
で歌右衛門が人形ぶりで踊るのを見たけれど、華やかで楽しいとは思ったが、
それきり。





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by byogakudo | 2016-04-29 20:46 | 雑録 | Comments(0)


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