2016年 05月 19日

三権一立?/安倍晋三の大っぴらな欲望

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 今日付け東京新聞・朝刊の『こちら特報部』26面より、ほぼ全文、
引用したい。縦書きで『三権分立否定 刷り込み?』と題された記事
である。(漢数字は洋数字に変え、行変えもした。ボールド表示も
引用者。)

 見出しに続き、リードで、
< 安倍首相が国会答弁で、繰り返し自らを「立法府の長」と名乗っている。
 首相は行政府の長で、立法府の長が衆参両院議長であることは常識だ
 にもかかわらず、同じ「誤り」を重ねている。単なる勘違いなのか、はたまた、
 改憲を視野に入れた故意のアピールなのか。>と要約され、
以下の三つの実例が明示されている。

<第1次安倍政権の2007年5月[略]、参院憲法調査特別委で
 「私が立法府の長」と述べ、委員から「あなたは行政府の長」と
 たしなめられている>安倍晋三は、

<先月18日のTPP(環太平洋連携協定)特別委でも、[略]
  下地幹郎議員(おおさか維新の会)が、国会議員の歳費を
 削減し、熊本地震の支援に充ててはどうかと提案、[略]
  首相は「議員歳費は、まさに国会議員の権利にかかわる話で
 ありますから、立法府の長である私はそれについてコメントする
 ことは差し控えたい」と発言。
  直後、周囲から「行政府、行政府」と指摘され、
  「あ、行政府ですか、失礼、ちょっと」と言ったが、言い直すこと
 なく、行政府の歳費削減について話した。>

<[注:今月]16日の衆院予算委員会。山尾志桜里議員(民進)が、
 待機児童や保育士給与問題の積極的な審議を首相に求めた。
 首相は答弁席に着くなり
  「ええ、山尾委員はですね、議会の運営ということについて、少し
 勉強していただいた方がいいと思います」とけん制。
  次に
  「私は立法府、立法府の長であります」と明言したうえ、
  「国会は国権の最高機関として誇りを持って、行政府とは別の権威
 として、どのように審議をしていくか各党各会派で議論している」
 と述べた。>

 俗流フロイディズムに頼らなくとも、失言は内心の反映である。

< 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は
  「首相は内心、国会は自分のコントロール下にあると思っているから、
 口をついて出るのかもしれない。[以下略]」

  だが、度重なる失言を故意とみる向きもある。
  明治大の内藤朝雄准教授(社会学)は
  「首相の露骨な三権分立否定発言の背後には、首尾一貫した
 『透明化作戦』がある」と推測する。

  透明化とは、想像もつかないひどい事柄も、少しずつ何回も繰り返し、
 人々がそれを日常風景のように感じ、注意を払わなくなるよう仕向ける
 こと。

  「一見、知性が低いような矛盾だらけの発言を、予測不能の奇襲のように
 繰り返す方法が効果的だ」

 [略]

  看過できないのは、現実に首相が「立法府の長」も兼ねられる態勢が準備
 されていることだ。

  自民党は改憲により、緊急事態条項(国家緊急権)を新設しようとして
 いる。導入されれば、首相が緊急事態を宣言することで、基本的人権を
 含む憲法秩序を一時停止し、国会の事後承認により、行政府が法律と
 同じ効力のある政令を制定したり、財政支出をすることができる


  同条項に詳しい内山宙(ひろし)弁護士は
  「国民を守るという口実で、国民の自由を奪う道具。与党が過半数を
 維持していれば、いつまでも緊急事態を続けられる。ナチスドイツは
 ワイマール憲法の同条項を利用し、独裁を築いた」と説明する。

  度重なる首相の失言の背景には「改憲」への自信が潜んでいるのだろうか。>


 伊勢志摩サミットが来週だ。旧・連合国側である欧米の首脳を伊勢神宮に参拝
させて、
 「おじいちゃま、仇を少し、取りましたよ」と仏前に報告するのだろう。
政治の私物化/死物化である。

5月20日に続く~





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by byogakudo | 2016-05-19 20:46 | 雑録 | Comments(0)


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