猫額洞の日々

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2016年 05月 22日

夢のなごり

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 朝食後、日曜日なので新聞の書評欄を読む。吉本隆明『全南東論』
批評を読んでいるとき、何かが頭をかすめる。なんだったっけ...なにか、
うっすらと頭をよぎる。本だ、本の夢。いや古本屋の夢だ。

 夢の中で古本屋をやっている。典型的な間口・奥行きの店舗で、戸は
開けっ放し。外は晴れて明るく、店内は逆光だ。

 客の中年男性と、彼がレジに持ってきた本について喋る。わたしも好きな
小説家(か哲学者)なので、嬉しそうに話している。翻訳書だったことは
覚えているけれど、作家名・作品名は思い出せない。
 鉛筆で値段を書いた箇所が見つからなくて、ちょっと焦る。客から教えて
もらうが、なぜか扉に値段を書いていた。

 まだ冬の制服・制帽の小学校の男の子が、
 「これください」と鉛筆を持ってきた。古本屋で鉛筆も売ってるらしい。
夢なので不思議とは思わない。黒光りして濃い緑色の線が入った鉛筆だった
かな?
 むかし持っていたカンバーランド鉛筆(銀色の軸で尻尾が黒い)みたいに
すてきだったら、夢の速度を落として、じっくり眺めただろうが、それほど
心惹かれる品ではなかったのだろう。

 もうひとり、店内に客(たぶん男性)の気配があったが、彼はレジまで
来ない、背景的存在。
 
 ありふれて幸福な古本屋の日常を切りとったワンシーンみたような夢だ。

 煙草をやめて久しく、べつに吸いたいとも思わないのに、夢の中で喫煙した
ことがあるけれど(味はしなかった)、それと同じ。なごりを惜しむかのように、
夢では古本屋を続けている。古本屋はニコチン中毒みたように中毒性があるの
かしら。





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by byogakudo | 2016-05-22 14:38 | 雑録 | Comments(0)


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