2016年 06月 07日

今週のホイホイ(9)ドラマはすべてホームドラマである

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~多少6月6日より続く

 日本のTVの歴史は占領軍文化の影響が強い。チャンバラ映画の
せいでアメリカに戦争をしかけたと解釈されて、時代劇が禁止された
敗戦直後も過ぎ、民主化教育の補助としての家庭教育が考慮される。

 映画館に行かなくても動画が見られる、夢のような装置・TVが、
ようやく各家庭の茶の間("居間"でも"リビング"でもない)に一台、
行き渡った頃、アメリカ製のTVドラマがよく放映された。

 コメディ・タッチのホームドラマである(『スーパーマン』もあった、
『サンセット77』とか『拳銃無宿』『ローハイド』等、他のジャンルも
あったけれど)。
 パパは知らないことがなく、ママは世界一(世界でいちばんの何だろう?)、
ドビー青年がデートしようとすると、隣人であるビートニク青年・メイナードに
邪魔される。昨日の『CHUCK/チャック』などを見ていると、主人公・チャック
と幼なじみ・モーガンとの関係、というか腐れ縁というか、そっくり思い出さ
れるではないか。アメリカ大衆芸能の強みは、伝統がきちんと伝わっている
ことだろう。

 風俗は変わる。時代によって感じ方も違ってくるが、脚本の骨格部分、
登場人物たちの関係、ありようは大して変わらない。ロビンソン・クルー
ソーもターザンも他者を持つ/つくる。ひとはひとりきりの存在ではない。
 どんな非日常的展開を見せるドラマであろうと、私生活のない登場人物は
考えられない。共同体の最小単位、家庭生活を描くことで、より視野の広い、
遠くに思考を飛ばす世界を描ける可能性が出てくる。

 そこで、いつもの牽強付会。すべてのドラマはホームドラマである。
リア王、そうでしょ? マクベスは悪妻を持った男の悲劇? パイドラー
やエディプス、家族がいなければ起きなかった悲劇でしょ?

 で、だからどうしたかというと、これ以上、ロンやセツを繰り広げられない
のが、わたしの最大の欠陥なので、今日も竜頭蛇尾。





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by byogakudo | 2016-06-07 21:29 | 雑録 | Comments(4)
Commented by saheizi-inokori at 2016-06-08 22:01
アンドリュー・ヴァクスの「ブルー・ベル」を読みました。
楽しいシリーズを教えてくださってありがとう。
Commented by byogakudo at 2016-06-08 23:16
こちらこそ、ありがとうございます!
左平次さまのブログに影響されて加藤周一『日本文学史序説』を買いました。
でも、いまだ手をつけてなくて積ん読本が溜まっては、罪悪感に駆られています。(いつか読破!)
Commented by saheizi-inokori at 2016-06-09 09:30
「日本文学史序説」は通読もいいのでしょうが、辞書代わりに使うと面白いです。
Commented by byogakudo at 2016-06-09 22:45
あっ! そうします!


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