2016年 06月 25日

三島由紀夫『命売ります』を読み始める

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 『命売ります』は、雑誌「プレイボーイ」に1968年、掲載。
 若い"コピイ・ライター"が自殺に失敗する。要らない命なら売っちまおう、
「ライフ・フォア・セイル」と商売を始めた。

 彼の自殺の原因が、テーブルの下に落ちた夕刊を拾おうとして出現した
光景だ。

< 落ちた新聞の上で、ゴキブリがじっとしている。そして彼が手をのばすと
 同時に、そのつやつやしたマホガニー色の虫が、すごい勢いで逃げ出して、
 新聞の活字の間に紛れ込んでしまったのだ。
  彼はそれでもようよう新聞を拾い上げ、[略]拾ったページへ目をとおした。
 すると読もうとする活字がみんなゴキブリになってしまう。読もうとすると、
 その活字が、いやにテラテラした赤黒い背中を見せて逃げてしまう。>
(p7~8)
__文庫版・解説の種村季弘は、ホーフマンスタールのエッセイから構想した
のではないかと言う。わたしは、ここはサルトルかしらん?、と思ったけれど。

     (三島由紀夫『命売ります』 ちくま文庫 2015年26刷 帯 J)

6月26日に続く~

 近ごろ刊の文庫本は文字が大きくて、ほんとに助かる。加藤周一『雑種文化』
を初めて読んだのが2008年11月13日だが、8年前はまだ目が丈夫だったのか。
いまは、寝床脇に以前より明るいライトを置いているのに、文字サイズが小さ
すぎて読むのが辛い。バスの行き先も、かなり近づいて来るまで読み取れない。





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by byogakudo | 2016-06-25 20:52 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2016-06-25 21:46
え?そんなお年ですか、私はこの二三年ですよ^^。
Commented by byogakudo at 2016-06-25 22:24
白内障手術(実質レーシック)を受けようか、
いつ受けよう?と、この数年考えています。
よく見えるようにはなるけれど違和感も出る
そうですし、余命との兼ね合いもありまして、
決心がつきません。


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