2016年 07月 09日

ボニーとクライドも潜んだ...?/高円寺 Myria

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 写真は人形町か浜町だけれど、おとといの高円寺の話を書きたい。

 7月7日(木)、熱い七夕。夕刻、少し日射しが弱くなってから歩く。
暑かろうが寒かろうが、結局歩く。

 桃園川緑道を通って高円寺へ。夕食を済ませ、帰りは新高円寺から
一駅、地下鉄を使う。

 JR高円寺駅南口、アーケードに覆われたパル商店街を過ぎると、
ルック商店街(新高円寺商店街)と名前が変わり、アーケードも
なくなる。
 むかしは古本屋の街、今は古着屋とキャフェの街だ。

 先日来、気になっていたお店の前に来た。看板らしきものが見当らず、
軒先のテントにも文字がない。一度、服が何点か外に吊るしてあったから
商店であることは確かだけれど、外から見た感じでは、まるで作りかけに
見えもする。

 店主らしい若い男性が、ちょうど顔を出したので挨拶して入ってみる。
外から見えるよりもっと、作り込まれた"途中"感、一時停止感のある
室内だ。
 メアリー・セレスト号に乗り込んだ瞬間に感じる気配、ついさっきまで
少なくとも何人かがそこで活動していたのに、時間はそこで切断され、
空間だけがひとの気配を漂わせて残っているみたような。

 お店の話を伺った。アメリカやヨーロッパの古着と、彼らが工房で作る
服が取り混ぜてある、指輪やアクセサリーは友人たちのグループ(?)
作品、話の流れで、その日は閉めていた二階も拝見できた。

 二階は一階よりもっと、アメリカの農場にある納屋を思わせる。一階だって、
天井を被う破れた布や床の隅に掃き込まれたような藁や枯葉で、一時停止感が
強いが、一階はまだしも外部に向かって開かれている。
 二階はもっと(天井の低さもあって)、アジト感がする。ボニーとクライドが
さっきまで隠れ潜んでいたような気配が残る。

 服を売る、アクセサリーを売る場所ではあると同時に、世界観を示す場、
ギャラリーの姿勢がある。

 「(やるからには)トップになりたいんです」と、さらっと言われた。
 言葉には透明なエネルギーが見えるだけで、肉厚で腐敗を呼ぶものは
何もなく、野心と無縁で生きてきたわたしたちにも、気持よく聞こえた。

 店頭に置かれたイラストレーション・ボードがつまりは看板で、
Myria(ミリア)というお店であった。





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by byogakudo | 2016-07-09 22:06 | 雑録 | Comments(0)


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