2016年 07月 13日

山川静夫『歌右衛門の疎開』もう少し

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 写真は、6月23日のラフレッサ。今度行くときは神田からにしよう。

 伊呂波文庫で買った一冊。うまいエッセイストだと思うけれど、
アナウンサーだった印象が強いので、"ディテールが細やか"という
より、"データが豊富"という感想を抱く。

 歌舞伎役者の声色が得意な大学生時代の話である『わが声色修業』
より引用__

< 当時[注:1953年ころ?]、「声の郵便」というのが出来て、郵便
 記念日を中心とする一週間、宣伝をかねて誰でも無料で吹き込ませて
 くれた。まあEPレコードと同じことで郵便局の一隅に設けられたボックス
 に入り、マイクを使って話をすると、それが円盤に刻みこまれるという
 仕掛けであった。私は早速これを声色に利用し、その一週間は毎日の
 ように渋谷郵便局に通い、ふるさとの父母に声を送りたいという口実で
 声色をやった。
  面白いことに、この郵便局に十五世羽左衛門の声色のうまい人が
 いて、私が行くと喜んで、一緒になって楽しんでいた。[略]この人の
 おかげで、佐野次郎左衛門の「おいらん、そりゃァちと、袖なかろうぜ」
 や、弁天小僧の「知らざぁ言って聞かせやしょう」を存分に吹き込む
 ことができた。>(p52)

 ラジオの時代だった。素人の参加を募る、ものまね番組に出場する。
文化放送「素人ものまねコンクール」(市村俊幸・司会、本田技研工業・
スポンサー)は、
<一週間ごとに"今週のナンバーワン"をえらび、毎年秋にそのナンバー
 ワンばかりを集めて決勝大会をひらき、その優勝者にはボタン一つで
 エンジンのかかる"ジュノー号"というオートバイが賞品として贈られる>

 その他、
<ラジオ東京の「丸石自転車のどじまん」、丹下キヨ子司会の「ジャズ
 のど自慢」などが当時の民間放送のヒット番組である。>(p53)

     (山川静夫『歌右衛門の疎開』 岩波現代文庫 2003初 J)

7月14日に続く~
 





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by byogakudo | 2016-07-13 19:07 | 読書ノート | Comments(0)


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