2016年 07月 18日

佐藤春夫/東雅夫 編『たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集』もう少し

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~7月15日より続く

 暑い午後、ソファで読んでいたら、うとうとしていた。二人掛けの
ソファなので、わたしでさえ横になるには長さが足りないが、さて
脚を縮め、横たわると、てきめんに寝る。底板の固さとクッション
の厚さの按配がどうにもすばらしく、ことんと寝てしまう。身体が
こわばって目を覚ます。いたしかゆし(?)なソファだ。
 おととしの夏は、こんな感じで過ぎて行った。ただし、抱えた本は
佐藤春夫ではなくローレンス・ブロック。

 佐藤春夫、近ごろ(或いはずっと先から?)流行らないよねと、
伊呂波文庫さんとも話したが、でも、あのマイナー・ポエット性が
好きだ。
 全盛期には、どういう感じのスター作家だったのか。有名だし、
死後も文庫で読めた作家だけれど、あんまり尊重されて来なかった
感じがするが。"人生派"じゃないし、稲垣足穂や竜胆寺雄みたように
"再発見"されるにはビッグ・ネーム過ぎるし、なので。
 日本語文学にも疎く生きてきたので、まるで見当違いなことを言ってる
かもしれません。

<怪物は女に理解される事によってへたな人情噺と合体し子供に了解
 されるためにメルヘンになるものである。ともあれ、わたくしは
 妖怪の人間くさいのにくらべて変化の非人情が好きです。>
(p30『歩上異象』)__平凡といえば平凡だけれど、終わりの一行は
正しいプロパガンダ。

     (佐藤春夫/東雅夫 編『たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集』
     平凡社ライブラリー 2015初 帯 J)

7月19日に続く~





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by byogakudo | 2016-07-18 21:39 | 読書ノート | Comments(0)


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