猫額洞の日々

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2016年 08月 04日

アンドリュー・ヴァクス/菊地よしみ 訳『セーフハウス』読了

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 写真は、(昨日に続いて)7月28日の築地で。

 文庫化されていない2冊(『鷹の羽音』『嘘の裏側』)を
パスして、1998年原作刊の『セーフハウス』へ。
 今回は幼児ポルノ問題ではなく、ストーカーとネオナチが
主題になる。

 2冊読んでないうちに、主人公・バークが憧れる女性検事・
ウルフが職を辞していた。正しくは辞めさせられた訳だが、
彼女の崇拝者、支持者が検察・警察内に多いので、ウルフは
自前の検察組織を率いている。自前だからお金と交換に情報を
売買する。バークたちと同じアウトローになった。

 違いといえばそれくらいだ。ノヴェルス版2冊は、いつか機会が
あったら読もう。

< 昔、刑務所の精神科医のドクがおれに言ったことがある__[略]
 __社会病質者を世の普通の人間から真に区別する要素はただひとつ、
 社会病質者には感情移入が欠けている点だと。そういう人間は自分の痛み
 しか感じず、自分の欲求しか気にしない。二乗された自己愛。性的サディ
 ストはみな社会病質者だが、社会病質者がみな性的サディストとはかぎら
 ない。社会病質者はどいつもこいつも同じだが、みなが同じものを欲して
 いるのではない。政治家を例に取れば、やつらは、世の連中をコケにして
 生まれてくるのだ。
  社会病質者はみんなカプセル入りなのだ。必要とする感情はつねに
 自分の内部にある。他人のものは数に入らない。
  九〇年代の疫病はエイズではなく、自己陶酔である。社会病質者は、
 エンジンの回転数をつねにレッドゾーンまで上げて、アクセルを踏み
 続ける。>(p427)

 アウトロー、バークが保証するところの社会病質者、<世の連中をコケに
して生まれて>きた政治家の、日本での実例が、昨日付け「梟通信〜ホンの戯言」
にずらりと紹介されている。正体を現した不気味な軍艦・安倍改造内閣&映画
「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」


 国政では日本会議に占領された安倍晋三・独裁政権、都政は、bitch東京
都知事が就任するや否や、
小池百合子「都庁に着いたら5分で極右」の衝撃(訂正とお詫びあり)
(https://twitter.com/tsukasaxt_x/status/760752941443670016)
(https://twitter.com/roboandmiri)

 地道にしつこく異議申立てして立て直し続けるしかない。

     (アンドリュー・ヴァクス/菊地よしみ 訳『セーフハウス』
     ハヤカワ文庫 2000初 帯 J)





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by byogakudo | 2016-08-04 13:31 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2016-08-05 00:28
このバクス、読みます。
メデイアはこの内閣と都知事の危険に気づいているのか、提灯持ちの記事が多すぎます。
SFじゃないけれどまわりじゅうがいつのまにか異星人になっているような気がします。
Commented by byogakudo at 2016-08-05 13:23
政治家について言ってるのは、ここだけですが、
個的な権力の行使(ストーカー行為のあれこれ)や、
個的な権力志向が集まって、ネオナチというヘイト
クライム集団になることなどが描かれていました。

選挙って、日頃の鬱憤を自分に代って払してくれると
錯覚させてくれる人に賛同して自己満足を得る(後は
野となれ)ことなのでしょうか?


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