猫額洞の日々

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2016年 08月 23日

アンドリュー・ヴァクス/菊地よしみ 訳『グッド・パンジイ』半分

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 例によって分厚いけれど、前作『クリスタル』より話の進み方が
早くて助かる。(?!)

 バークが罠に陥る。子どもの虐待に関しては、報酬の問題を離れても
熱心になる点をつかれたのだ。死にかけ、片目を失い、容貌も変わり、
相棒である犬のパンジイは、バークを助けようとして殺される。
 一命を取り留めたバークは、真犯人を追って、シカゴ、ポートランド
へと移動する。手がかりは息子を誘拐されたロシア人夫婦、だけだ。

 ジェムというカンボジア系の女が今回のヒロイン。彼女は外国語の才能で、
ポル・ポト政権下の少女期を生き延びた。ロシア語もできる。

 ふたりで、ホテルの深夜のTVニュースを見ていると、

<場末のカジノで、友だちが幼い女の子をさらうのを目撃した男のインタヴュー
 の一部が再放送されていた。そいつが子供をトイレの個室にひきずり込み、
 ことにおよぶのを見たのだという。見るのをやめると、男はその場を離れて、
 たぶんスロットマシンをやりに行った。二十分ほどすると、ことを終えた
 友だちが出てきた。そいつは何も言わなかった。トイレで発見された幼い
 女の子は、レイプされ、殺されていた。
 [略]
 数日後、そいつは逮捕された。友人の目撃者はインタヴュアーに、おれは
 何も悪いことをしていないと語っていた。自分にとってベストだと思った
 ことをしただけだと。その男は現在、一流のカレッジに通い、エンジニア
 リングを学んでいるという。
  「ろくでなしのウジ虫野郎が」おれは独り言のようにつぶやいた。
  「たいていの人は、彼がしたことをしてるのよ」ジェムが言った。
 [略]
  「たいていの人は、最悪のことが行われているのを目にするとき、
 たんに見ているだけ。あるいは、顔をそむけるか。何かすると、邪悪な
 ことが自分の身にも降りかかってくるんじゃないかと恐れてるから」>
(p245~246)
 
     (アンドリュー・ヴァクス/菊地よしみ 訳『グッド・パンジイ』
     ハヤカワ文庫 2003初 帯 J)

8月24日に続く~

 わたしもまた傍観する加害者だ。

 bitch・片山さつき(9月2日に続く~)・類を罵倒することは、ただの
ガス抜き作業でしかないと分かっているけれど、でも、ひとつずつ、しつこく
忘れずに書き記しておきたい。
 だって書いておかないと、日本会議派の連中は図に乗って、いくらでも野卑な
言動を上書きする。度重なる上書きによって、人々の感受性は徐々に麻痺して
何も考えようとしなくなる。
 奴らの思うつぼだ。

 生活保護の不正受給者叩きを煽った片山さつきが、またもや、貧乏人による
貧乏人叩きを煽動する。
 目に見えて、たとえばホームレスであることが明白な様子をしていなければ、
貧困ではない、というのか? 一応の身なりをしないで学校に行けば、石を投げる
生徒に取り囲まれるのが、今の貧困だ。
 わたしは件のNHKの番組を見ていないが、自分が貧困だと認識するなら、
なぜ貧困に追いやられているかを考えるのが先だろう。同じような環境にいる
"わたしたち"であり、そう仕向けるのは、片山さつき・類の"奴ら"ではないか。
 敵と仲間はシンプルに峻別されるはずだが。

 NHKはなぜ、片山さつきに釈明するのだろう、読解力がないと突っぱねないで。
 片山さつきは何故、舛添要一と離婚したのだろう? エゴの在りようが似すぎて、
ふたりきりでいると、鏡に囲まれたガマガエル状況になったからだろうか?





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by byogakudo | 2016-08-23 21:22 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2016-08-24 09:42
片山みたいなのはどういう心理なんでしょうね。
優越感?それとも罪悪感の裏返し?私って頭いいでしょ?
一瞬でも一緒にいたくないひとです。
Commented by byogakudo at 2016-08-25 10:44
よくぞこれだけ、ダメ女、いやな女どもが揃った
ものだと。
落選した島袋を民間人として(!)沖縄相補佐官に
任命するとか、もう、やりたい放題。


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