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猫額洞の日々

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2016年 08月 25日

『桜庭一樹読書日記』web版、読了

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~8月22日より続く

 遡って読んできたweb版『桜庭一樹読書日記』を昨夜、読み終える。
つまんないことを書くけれど、目が悪くなっているなあと思い知らされた。

 macbookの光量を最大から3下げて画面を見ているが、目のちらつき、
ちょっと画数の多い漢字の読みにくさ、読み終わっての目の疲れ、ひどい
ものだ。
 i phone、欲しいな、地下鉄の中で「青空文庫」を出して岩野泡鳴が読める
じゃないかと思っていたが、いくら文字が拡大できるとはいえ、拡大すれば
画面内の文字数が減る。ひと息に読みたい適切な分量があるのに。
 眼精疲労以外の大問題、ではないか。


<いつもの目で書棚を眺めた後、はっと我に返って、国内の新刊を注意深く見た。
  新人賞の選考のことで、いろんな人と話したり相談したりしながら、ここ
 数週間、つらつらと考え続けてることがある。
  選考委員になると「新しい風を!」とか思うけれど、ではほんとうに新しい
 小説がやってきたときに、自分はちゃんと、ナイスポーズで、びしっと青年の
 顔を指差し「おい、そこの君……。風だッ!」と言えるのかな。
  わたしは昔の本と外国の本が好きで、ほっとくとそっちにばかり行ってしまう
 けど[略]、歴史を知ることや、スタンダードを愛で、学ぼうとすることと同時に、
 いま書かれているものもちゃんと読んで、これは面白い、これは ウーン? と
 普段から運動として自然に感じてないといけないんじゃないかな、と思った
 のだ。>
(またまた桜庭一樹読書日記 【第4回】(3/3)[2010年11月])

< いま資料を山にして順に読んで、大量にメモをとりながら、その世界のための
 目には見えない“魔法陣”を作りあげている途中だ。頭の後ろに鬼がいて、空洞に
 なった頭の中から、自分の手元を見ているような感じ。
  ずっと小説の神さまだと思ってきたけれど、だから見捨てられるような生活を
 してはいけないと思ってきたけれど、これはもしかしたら鬼だったのかもしれ
 ない。鬼だから、もちろん供物がいる。ぶじに生き続けるという安心を心から
 エイと捨てて、自分の大事ななにかを、とにかく捧げ続ける。>
(まだ桜庭一樹読書日記 【第7回】(4/4)[2013年3月])

 日記中ではたくさんの本が紹介される。本のタイトルをクリックすると
あまぞんの頁に飛んで行く、webの性質を活かした作りだ。

     (東京創元社のウェブマガジン Web ミステリーズ!)





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by byogakudo | 2016-08-25 22:40 | 読書ノート | Comments(0)


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