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猫額洞の日々

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2016年 10月 01日

大岡山再訪(2016/09/30)

大岡山再訪(2016/09/30)_e0030187_14244650.jpg












 陽がカンカンしてない(どころか、やや涼しい)、雨も降らないだろう
昨日、大岡山を再訪した。
 2pmに画家・楠森總一郎氏のアトリエをお訪ねする前に、少し歩こう
と、1pmころ、大岡山着。3ヶ月前と同じ北口商店街だが、平行する左側
の道を選ぶと、古風な本屋さん。金華堂書店と看板にある。
 季節こそ違え、古本屋ツアー・イン・ジャパン氏の2011年02月10日
記述と基本、変わっていない。おばあさん、ご健在。文庫本1冊。

 ジャングルストックも覗こう。カーディガンの誘惑に負けた。(何しに
大岡山に来たんだっけ?)

 駅の反対側、東工大脇の細い道から楠森氏に電話すると、その並びに
古本と中古自転車の店があるから、そこで待つようにと。
 テントに「ふるほん現代屋」と書かれた、お店の入口にも中にも、
ほんとに自転車の列と古本の棚が続く。しかも、しっかりした本が並ぶ。
 店内の雑誌1冊と店頭の文庫本1冊にコロぶ。何しに来てるのかなあ。

 住宅地の中の楠森氏のアトリエは、絵を描くのに必要なものしかない、
高密度な空間だ。感激する。

 移動して生活空間へ。人形作家・中村淳子氏も加わり、4人で話す。
あっという間に夕方である。駅の辺りで食事して、その後、中村氏の
同級生が始めたライヴハウスに寄ろう、ということになる。

 その前に「ふるほん現代屋」で気になったもう1冊を、買いたい。
『ベケットとヴァン・ヴェルデ』(みすず書房)を手にいれ、安心して
住宅地の中のキャフェ、Toi Toi Toiで夕食。(この後行く地下のライヴ
ハウス、「Goodstock Tokyo」と同じビル、1階。)

 「Goodstock Tokyoって音がすごくいいのよ」、と中村氏が推薦した
以上に、すばらしい音響設備!
 わたしたちがかつて聴いていたのはレコードの音だったのだ。便利だから
というので、いまはCDデッキさえ使わず、もっぱらYouTubeで探して、圧縮
された音ばかり聴いている、貧乏くさい日常を反省した。
 大音量でも音が割れず、空間を、流動する粒子として在り続ける音がひとつ
ひとつ、鮮やかに(ディジタルでいうクリアネスとは質がまるで違う鮮やかさ)
見える・聴こえる、豊穣な音空間だった。
 ここでルー・リード『ベルリン』のレコード・コンサートをやったら、すてき
だろう。

 豊かな一日に感謝!





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by byogakudo | 2016-10-01 17:17 | 雑録 | Comments(6)
Commented by saheizi-inokori at 2016-10-01 21:12
大岡山は銭湯を訪ねて住宅街を歩いたのと、駅前通りをちょっと見ただけです。
古本屋を目当てに再チャレンジします。
Commented by byogakudo at 2016-10-01 22:06
大岡山にかつて、もう一軒、『古書 日月堂』も
在ったことを思うと、うたたの感があります。
よいお散歩を!
Commented by ブーゲンビリア at 2016-10-02 14:00 x
大岡山駅前郵便局並びに「タヒラ堂書店」という古本屋もあります。
描画洞さんには、2~3回伺いました。BARNES&NOBLEのトートバッグを下げて。確かVirginia Woolfの横顔の絵柄に反応されていたような。覚えていらっしゃないでしょうねぇ。懐かしいです。
Commented by ブーゲンビリア at 2016-10-02 17:26 x
先のコメント、大事なお名前を間違えたままアップしてしまいました。「猫額洞」さんです。大変失礼いたしました。
Commented by byogakudo at 2016-10-02 23:22
ブーゲンビリア さま

こちらこそ、覚えていてくださって、どうもありがとう
ございます。あの交通の便の悪いところに足をお運び
くださいまして、なんとお礼を申上げたらいいやら。
ただ、ありがとうございます。

思い出しても、楽しい日々でした。多謝!

Commented by byogakudo at 2016-10-02 23:28
ブーゲンビリア さま

タヒラ堂書店、教えてくださってありがとう
ございます。駅のすぐ近くなのに、気づかずに
いました。次回の大岡山行きでは忘れずに訪れ
なくては。


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