猫額洞の日々

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2016年 10月 08日

(3)半村良『下町探偵局[PART 1]』に追加

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 写真は10月2日のH.I.DEPOTで。

~10月7日より続く

 昨日、スペースが1・5倍あれば、もっとゆっくり話が進められた
のではないかと書いたが、一話から四話までの各ページ数が違ってる!
 第一話が短め75ページ、第二話114ページ、第三話は37ページ、
『第四話 街の祈り』が106ページだ。なぜこんなにページ数がばらばら
なのだろう? 初出は雑誌連載と信じて、一回の分量が同じと決め込んで
いたが、もしかして単行本・初出なのかしら?

 それでも性急な印象には変わりなく、直截すぎる箇所がある。
 『第四話 街の祈り』から、新興宗教を使った金儲け方法の件りを
引用すると__

<このへんの人間なら誰だって興奮するに違いなかった。ハンコを
 ひとつついただけで、何十億という大金がころがり込んでくるような
 うまい話がこの世の中に実際にあるということは、大人なら誰でも
 知っている。政治とは実際のところそういううまい話を陰でこそこそ
 取り扱うことを言うのだし、官庁とはそういう儲け話がしまってある
 場所のことなのだし、警察とはそういうことを見て見ぬふりをする
 組織のことなのだし、税務署とはそういう儲けには税金をかけない
 役所のことなのだし、新聞社とはそういうことを一般に発表しない
 機関のことなのだし、そして選挙とはただ儲けする人を国民が投票で
 決めることなのだし、野党とはそういう立場になりたくてもなれない
 連中のことなのだし......だからこそ野党は貧乏人の味方で、しかも
 貧乏人の頼りにならない集団を意味するのではないか。>
(p316-317)

__その通りだけれど、小説の中の地の文にしては、と思う。

     (半村良『下町探偵局[PART 1]』 潮文庫 1983年2刷 J)

(1)半村良『下町探偵局[PART1]
(2)半村良『下町探偵局[PART 1]』
(3)半村良『下町探偵局[PART 1]』





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by byogakudo | 2016-10-08 20:20 | 読書ノート | Comments(0)


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